2017年2月3日 更新

親がせん妄に・・・お薬手帳を活用できていますか?

せん妄とは認知症のひとつで、意識障害により頭が混乱した状態のことをいいます。興奮状態に陥り、大声を出したり場合によっては暴力をふるってしまうケースもしばしば。ここではせん妄の防止法をご紹介します。親など身近にせん妄のかたがいるならば、原因をしっかり学んで病気と向き合うようにしましょう。

59 view お気に入り 0

せん妄の原因とは

Free photo: Hospice, Care, Patient, Elderly - Free Image on Pixabay - 1821429 (7089)

高齢者は、いくつかの疾患を持っており、内服薬や外用薬などを処方してもらっている患者が多くいます。この場合、高齢者は複数の診療科に並行して通っており、それぞれの診療科が服用している薬を共有できていないということもあります。それに気付かないまま、同じような効果の薬を重複して処方してしまうと、成分を過剰に摂取してしまうなどの危険性があります。このような状態の高齢者がせん妄を起こした場合は、これら薬の多重服用が原因とされることも多く、特に5種類以上の薬を服用することを「多剤併用」といい、要注意とされています。せん妄症状を避けるためにも、たとえば自分の親や身近な高齢者の薬の服用状況などをお薬手帳を使って確認し、見直すことが大切です。
せん妄では、転倒などの事故の危険性もあり、看護を行う上で、事故の要素になるようなものに気を配る必要もあります。あなたの身近な人がせん妄症状を患っている場合、せん妄の知識と患者ヘ対する理解を深めて、ケアに努めて下さい。

せん妄の原因となりやすい薬とは

Free photo: Cure, Drug, Cold, Dose, The Disease - Free Image on Pixabay - 1006804 (7090)

さまざまな薬があるなかで、せん妄の症状を引き起こしやすいとされる薬があります。それは、パーキンソン病の治療薬で、この薬の成分となるドーパミンという物質が脳内のセロトニンの代謝を乱した結果、幻想をみるようになるとされています。また、睡眠薬や抗うつ病などの精神神経に直接作用する薬は、特にせん妄と関係しやすいとされるものです。さらに、手術で使われる痲酔やがん緩和のオピオイド系の鎮痛薬も要注意とされています。自分の身近な人が当てはまるかどうか注意してチェックしてみましょう。

医師に相談する

Free photo: Doctor, Medical, Medicine, Health - Free Image on Pixabay - 563428 (7091)

せん妄らしい症状が見られ、多様な薬の服用がある場合は、医師に相談し原因だと懸念されるものを取り除いていく必要があります。その際、薬の服用歴やせん妄のようになっていった体調の変化に注目しましょう。これで、原因となるような薬が特定された場合は、服用を中止して患者の様子を観察するようにするのも大切です。また、冒頭で少し述べた通り、高齢者は複数の医療機関にかかっていることがあり重複して薬が出されていることが多々あります。医療機関は薬局が隣接していることが多いので、別々の薬局で薬を処方してもらう人が多く、できるならば一カ所で一括してもらうのがベターです。そして、プライバシーの観点から医療機関同士では情報を共有していないため、患者が自ら伝えなければ分からないのです。この問題をスムーズに解決してくれるのがお薬手帳です。お薬手帳にはどの医療機関の医師が、いつ、どのくらいの量の薬を処方してくれたかが記録できるので情報を共有する上で非常に便利です。せん妄はもちろんですが、複数の薬を飲んで体調不良を起こした場合、お薬手帳をもとに一度医師に相談してみるのもいいかもしれません。きちんと薬の管理をすることは、自分や家族の健康を守る上でとても大切なことなのです。

周囲の協力が不可欠

もし身近にせん妄患者がいるのであれば、せん妄の症状が少しでも軽くなるように、せん妄の原因をきちんと追求し身体の状態の回復の支援をしてあげることが重要です。そして適切な対応のもと治癒を促進していかなければなりません。深刻な症状になるまえに、家族で一眼となって治癒に向けて迅速なケアを行っていくことがポイントとなるでしょう。
11 件

当社が提供する記事を閲覧した利用者側の解釈について、正確性、完全性、有益性、特定の目的への適合性まで責任を負うものではありません。また、この記事を閲覧した利用者が、記事内容を元に行った判断・行動、それに伴う結果を保証するものでもありません。利用者さまご自身の責任の下に、判断・行動をして頂くようお願い致します。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

高齢者のためのお薬手帳活用法!

高齢者のためのお薬手帳活用法!

高齢者になると病気や怪我などが多くなり、医療費の負担が増加傾向になります。健康保険には、医療費をお得に抑えられる高額療養費制度などがあり誰でも利用することが可能なのです。お薬手帳には病院で出された領収書を貼る、メモをとるなどして、こまめな医療費のチェックが大切になります。お薬手帳をうまく活用しながら、お金の出費を減らすことは不可能ではないのです。
あなたの親が認知症になってしまったら気をつけたいこととお薬手帳

あなたの親が認知症になってしまったら気をつけたいこととお薬手帳

認知症患者は450万人以上、予備軍と言われる患者さんは400万人以上と言われます。介護者によるサポートを受け、主に投薬治療や生活支援などを受けています。認知症は治らない病気として知られていますが、投薬治療により進行を遅らせることが出来ます。病気が進むにつれ、他人へ気持ちを伝えることが困難になっていきます。投薬治療を行う際には気を付けるべき点がいくつかあるでしょう。
高齢者の肺炎に注意! 抗菌薬治療のためにもお薬手帳を家族で管理しよう

高齢者の肺炎に注意! 抗菌薬治療のためにもお薬手帳を家族で管理しよう

一般的に、肺炎は簡単に治る病気だといわれている一方で、ここ最近の日本では高齢者の死因のベスト3に入るほど、危険な病気とされています。肺炎の治療には抗菌剤が使用されることが多いのですが、今回は肺炎における抗菌治療にフォーカスしその治療の仕方についてみていきましょう。
水でも注意!薬を飲む時の落とし穴とは!?

水でも注意!薬を飲む時の落とし穴とは!?

ご家庭にあるミネラルウォーターサーバーで薬を飲む人も少なくないかと思いますが、薬との飲み合わせの相性はどうなのでしょうか。また、薬に適している水は硬水なのでしょうか軟水なのでしょうか。かかりつけの先生や、調剤の際の薬剤師聞いてみると良いでしょう。その際に活用できるのがお薬手帳です。病院に行く際には必ず必要となってくるものなので、お薬手帳に書いていればまず忘れにくいかと思います。
海外旅行に行くなら、持っていくべき薬とお薬手帳活用法

海外旅行に行くなら、持っていくべき薬とお薬手帳活用法

楽しい海外旅行先で、急な病気やケガにおそわれることがあります。病気などの健康面のトラブルは時間や場所を選んでくれません。楽しい旅行にするために備えて、体調を整えておくのも大切です。そして、常備薬がある人は忘れずに持参して、もしかしたら現地のクリニックを訪れることになるかもしれないので、お薬手帳も持参しましょう。お薬手帳の活用法をチェックします!

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

スクヨカ編集部 スクヨカ編集部