2017年2月1日 更新

コーヒーを多く飲む人は糖尿病・肥満になりにくい?【お薬手帳メモ】

コーヒーを飲むとほっとしたり、気分転換になる経験をした方も多いはず。最近では、ある論文でコーヒーを飲むことで糖尿病や肥満のリスクが低下する可能性が示唆されました。今回はコーヒーと肥満・糖尿病との関係性と、コーヒーと薬を飲むときの注意点を併せてご紹介いたします。

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コーヒーを飲む量と肥満・2型糖尿病の関係性

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国立がん研究センターによる9万人を対象にした調査で、コーヒーを飲む量と、肥満や2型糖尿病との関わりを調べたものが公開されました(2016年)。
この調査はもともと遺伝変異とコーヒーの関係を調べたものだったようですが、研究者たちの予想とは逆に、コーヒーと遺伝変異との関連は認められない結果になりました。つまり、遺伝変異ではなく、コーヒーそのものに肥満や糖尿病のリスクを低下させる要因がある可能性が示唆されたのです。コーヒーに含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」には脂肪燃焼の効果があるとされ、食事後の血糖値の上昇を抑制する作用があります。
糖尿病の予防を目的とする場合、コーヒーはブラックに近い形で飲むのが理想的。ただし、コーヒーを飲んだからといって、すぐに肥満や2型糖尿病のリスクが低下するとはまだ言い切れません。
コーヒーに砂糖や甘いクリームを入れて過剰に糖分を摂取してしまうと、かえって「糖尿病」のリスクは高まります。また、肥満や2型糖尿病を持つ人が、たまたまほかの生活習慣も持っておりその上でコーヒーを多く飲む傾向があるという可能性も考えられます。
現段階ではマウスの実験や細胞実験の結果なので、人間の実生活に置き換えるにはまだまださまざまな実験が必要かもしれません。

服薬中はコーヒーの摂取方法に注意

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9万人を対象とした観察結果で、コーヒーを多く飲む方はメタボリックシンドロームや2型糖尿病のリスクの低下に関係していました。
コーヒーに糖尿病、肥満のリスクを軽減させるというような過度な期待をするのは時期尚早かもしれませんが、これからはさらに楽しみながらコーヒーブレイクができそうです。ただし、すでに糖尿病を患っている人はコーヒーの摂取には注意しましょう。インスリンの感受性が低下するということは、インスリンの働きや分泌量が正常であっても、十分な効果を発揮できない状態にあります。糖尿病患者はコーヒーの飲み方に注意しましょう。また、ほかになんらかの薬を服用中の方は、コーヒーをはじめとするカフェインを含む飲み物と薬との組み合わせにも注意する必要があります。お薬手帳などに「コーヒーを多く飲む」など記載するのがおススメです。飲み物と薬の注意すべき組み合わせもまとめてみました。

薬と飲み物の注意すべき組み合わせ

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コーヒーをはじめとするカフェイン入り飲料も、薬を飲む際には影響を与えることがあります。
コーヒーだけではなく、紅茶や緑茶、抹茶にコーラ、エナジードリンク、栄養ドリンクなども少量ながらカフェインが含まれています。なにか飲料を選ぶときは、原材料表記に注意する癖をつけると良いでしょう。
また、カフェインは眠気を覚ます効果があるとして、多くの飲料に含まれています。
一例として、気管支喘息を患っている方はテオフィリンという薬を処方されることがあります。テオフィリンには気管支拡張作用がありますが、実はカフェインとよく似た反応があるとされます。そのため、テオフィリンとカフェインを同時に摂取すると、作用が強くなることがあるので注意しましょう。嘔吐や下痢、けいれんなどの副作用が起きる可能性もあります。
また、胃潰瘍の薬に使われるシメチジンや、抗不安薬もコーヒーとの飲み合わせが良くないことで知られています。

薬は水で

薬は基本的に水で飲むことを基準に製薬されています。手元に水がないからといって、水以外の飲み物で飲むとリスクもあることを覚えておきましょう。一方でコーヒーには肥満や糖尿病予防への効果も期待されます。コーヒーを愛飲する方は、お薬手帳などに一言その旨記載しておくと良いでしょう。
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