2017年3月8日 更新

高齢者の肺炎に注意! 抗菌薬治療のためにもお薬手帳を家族で管理しよう

一般的に、肺炎は簡単に治る病気だといわれている一方で、ここ最近の日本では高齢者の死因のベスト3に入るほど、危険な病気とされています。肺炎の治療には抗菌剤が使用されることが多いのですが、今回は肺炎における抗菌治療にフォーカスしその治療の仕方についてみていきましょう。

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正確な薬物治療のために

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肺炎は「誤嚥性肺炎」により亡くなるケースがほとんどで、その引き金が嚥下障害によるものといわれています。このような状況になるのを回避するためにとられている肺炎の治療は、抗菌剤を使う薬物治療が主です。肺炎は、その人の原因となっている微生物によって使われる抗菌薬が違ってきます。しかしこれを正確に特定するには、どうしても時間がかかり難しいです。肺炎の治療は、発病からどれだけ早く治療を開始することができるかが重要で、定型肺炎(肺炎球菌他の細菌による肺炎)か非定型肺炎(ウイルスやその他微生物による肺炎)かを治療により判定してそれに重んじた療法を開始するのが通常です。肺炎は、短期間でどれだけ効果をあげて、なるべく早く治療を終了するのが望ましいとされています。そのため医師は薬がどのように効果を発揮しているかを患者の状態を慎重に見ながら治療していきます。

高齢者の肺炎の注意点

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高齢者は、かぜやインフルエンザにかかった後に、そのまま肺炎を起こすケースが多々みられます。インフルエンザが治っても風邪っぽい状態が長引くなと感じていたら、実は肺炎だったという方も多いです。このように肺炎になりやすい高齢者ですが、それに加えて肺炎を起こしても、咳をする力がなかったり、脳の発熱中枢が刺激されにくいということにより非常に気付きにくいのが特徴です。身近に高齢の方がいる場合は、日常生活で「食欲がない」「怠惰感がある」「活動的でない」などの症状が見られるなら肺炎を疑って、1度医療機関を訪れてみてもいいかもしれません。また、高齢者の肺炎の原因は、肺炎球菌による肺炎が最も多いとされています。肺炎球菌は、肺から血液に侵入しやすく1度血液に入ると血流にのって全身をめぐるため、全身が感染症にかかる危険性があります。生命に関わる危険性があるので非常に侮れない病気なのです。

生活においての注意点

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日常生活で日々、肺炎を予防するためには5点の注意ポイントが挙げられます。

ひとつめは、インフルエンザの予防を怠らないことです。インフルエンザのシーズンには、ワクチン接種で予防するのはもちろんのことこまめな手洗いやお部屋の保湿などを十分に行いましょう。また人ごみをなるべく避けるのもベターです。

ふたつめは、免疫力を下げないために不摂生をしないということです。特に十分な睡眠は重要です。

3つめは、持病の治療をきちんとすることです。高齢者の場合、複数の病気を患っているケースが多く悪化するスピードも早いので注意が必要です。

4つめはお薬手帳の管理をしっかりするということです。先ほど述べたように、高齢者は複数の病状の治療により薬をいくつも服用しているケースが多いです。薬の記載漏れ等がないかなどの管理を家族が行ってあげるようにしましょう。

5つめは禁煙。高齢者じゃなくてもいえることですが、喫煙者は禁煙者の4倍も肺炎になりやすいとされており、病原体に感染しやすいのでなるべく辞めるようにしましょう。

日本人の誰もに可能性のある肺炎

脳卒中を抜いて、日本人の死亡理由になった肺炎。高齢者になるほどかかりやすいものなので、高齢化社会が進む今後において増加していくと予想されています。症状が出にくく分かりづらいので、発見するのが遅れて重症化してしまったり、とても怖い病気です。そのためには、身の回りの家族がきちんと日々の状態を観察してあげたり、お薬手帳などで記録をつけていく作業が非常に重要になってくるのかもしれません。
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