2017年4月8日 更新

耳掃除のし過ぎに注意!耳を守るためのポイントとは?

子どものころからなんとなく続けている習慣のひとつである耳掃除。風呂上がりに綿棒で耳の中を掃除すると、なんとも言えない気持ちよさにうっとりしてしまいます。でも、耳掃除で耳の中を傷つけると、かえって耳あかが増えてしまうので注意が必要です。

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耳掃除のし過ぎは有害って本当?

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耳には快感を生じさせる迷走神経が分布しています。耳掃除をして気持ちいいと感じるのはこの迷走神経が耳かきによって刺激されるからです。綿棒や耳かき棒を使えば耳あかを簡単に取り出すことができますが、それは耳の内部構造を傷つける危険にもつながっています。

「Otolaryngology-Head and Neck Surgery」2017年1月3日号に掲載された米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会のガイドラインでは、過度な耳掃除は外耳道を刺激して感染症を引き起こし、耳あかが蓄積する可能性を高めることが指摘されました。その研究グループの一員であるSeth Schwartz氏は、耳掃除をすると耳あかが奥に入り、外耳道に詰まってさらなる問題を生じさせるだけであると述べ、耳掃除が耳に悪影響をもたらすことを示唆しています。

耳あかは何のためにあるの?

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そもそも、耳あかは人工的に掃除をしないと耳に溜まってしまうということはありません。同ガイドラインは、耳あかは耳を清潔にして保護するために生じ、塵や埃が耳の奥に入り込むのを防ぐ役割を持っていると指摘しています。これはつまり、古い耳あかは咀嚼によるあごの動きや入浴などの日常動作ではがれると、新しい耳あかが発生して耳を守るということです。

過度の耳掃除は、この自浄プロセスを乱してしまう可能性があります。耳の働きが正常であれば耳あかは自然に排出されますが、過度の耳掃除によって外耳道が炎症を起こすと、必要以上に耳あかが溜まって外耳道がふさがってしまうのです。

耳の内部を守る耳掃除のポイント

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耳を守るためには耳掃除を過度に行わないことが第一ですが、もしどうしても自分で耳掃除するなら、このバランスを崩さないよう慎重に行わなければなりません。綿棒や耳かき棒を使った従来のやり方では外耳道や鼓膜を傷つけ、難聴や耳鳴りの原因を作ってしまいます。

耳あかによる不快感がある場合には、綿棒などを使わずに布でやさしく耳を拭きとるだけで十分です。特定の疾患や耳の疾患を持っている方にとって、自分で耳掃除をすることは安全でない場合がありますので、自分で耳あかの詰まりを治療せず医師に処置してもらいましょう。

不調を感じたら耳鼻科を受診して

耳の異常によって影響を受けるのは聴覚だけではありません。耳かきによって耳の中の骨にずれが生じると、めまいの原因にもなります。耳の不調を感じたら自分で解決しようとせず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部