2017年2月7日 更新

どんな手術でも、普段飲んでいる薬の成分を確認してお薬手帳を持参しよう

お薬手帳は自分の健康を管理するツールとしての有効性が示されていますが、手術を受ける際にも活用することができます。薬剤やサプリメント、ハーブ類によっては手術結果に影響を与えかねないものもあるため、手術を成功させる可能性を高めるためにも服用しているものを医師と共有する必要があります。

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手術に影響する内服薬を確認しよう

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高血圧、糖尿病、心臓病や、不整脈の症状がある場合、いざ手術を受けることになるとそれまで服用していた薬を飲み続けていいものか、患者としては悩みどころでしょう。一般的に、高血圧に用いる薬は血圧を安定させるために服用が中止になることはありません。一方でたとえば糖尿病の薬は、手術前に食事制限がある場合、それまでと同じ量を服用してしまうと低血糖になる恐れがあります。手術前後の食事に合わせて、量を調整することが必要になります。手術を受けるに際して、もっとも気をつけなければいけないのが、抗血小板剤や抗凝固剤といったような「血液がサラサラになる」ような薬剤です。脳梗塞発症後の再発予防や、心筋梗塞、狭心症の治療後ステント(ステンレスなどの金属製の小さい網目模様の筒を乗せたような構造をしており、冠動脈の狭窄部位でステントを膨らますことで病変部の治療をする)を入れたあとや、心房細動など不整脈の血栓予防に使われることが多いですが、血液がサラサラになるような薬剤を服用していると、出血のリスクが高まり、最悪の場合生死に関わることもあるので手術に影響することをあらかじめ理解して服薬を続けるか判断しなければいけません。

【抗血小板薬と休薬期間の目安】
アンプラーグ 1〜2日
エパデール、エパデールS 3日
バイアスピリン、バファリン81 7日
プラビックス 7日〜14日
パナルジン、パナジピン 10〜14日

【抗凝固薬と休薬期間の目安】
プラザキサ 24時間
ワーファリン 3〜5日

レーシックをおこなう場合は服用する薬に注意

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レーシックなどの視力回復手術を受ける人が増えていますが、その際にも並行して服用する薬には注意しましょう。薬によっては度数検査の際に、眼の度数が安定しづらく検査結果が正確に出ない可能性があります。あらかじめ服用している薬を医師に報告して適切な指示を受けることが必要です。またレーシック後の数日間は、抗炎症薬、抗菌薬、保湿用に点眼薬などが処方されることがあります。

ほかにもある! 手術前後に避けた方が良いサプリ、ハーブ類

Free photo: Ginko, Leaves, Ginko Tree, Nature - Free Image on Pixabay - 496945 (5235)

薬剤だけではなく、サプリやハーブ類も種類によっては手術前後に服用を避けた方が良いものがあります。薬剤に比べ、サプリやハーブ類は法整備の問題もあり、品質管理が行き届いていないこともあります。実際にどんな成分を含有しているかわからないものもあるため、以下に掲載していないものでも医師になどんなものを服用しているのかあらかじめ報告をした方が良いでしょう。

・ ビタミンE…血液の凝固を妨げる可能性がある
・ イチョウ、ギンコ…出血が止まらなくなる可能性がある
・ エフェドラ、マオウ…血圧の異常や不整脈をきたす恐れがある
・ カンゾウ、リコリス…血圧を上昇させたり、電解物質のバランスを崩す可能性がある
・ 高麗人参、ジンセン…出血が止まらなくなったり、脈や血圧を上昇させる可能性がある
・ ショウガ…大量に摂取すると血液の凝固を妨げる可能性がある
・ タンジン、丹参…出血が止まらなくなる可能性がある
・ ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)…血小板の働きを抑えてしまうため出血が止まらなくなる可能性がある
・ ピルベリー…出血が止まらなくなる可能性がある
・ メラトニン…中枢神経に対する麻酔の効果を高める可能性がある

お薬手帳の活用を

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どんな手術を受けるにしても普段からお薬手帳で服薬を管理し、診察時医師に提示しながら相談することが大切です。薬剤はもちろんのこと、「たかがサプリメント」、「たかがハーブ類」とあなどらず、お薬手帳を活用しながら、治療成功の可能性を高めるよう意識しましょう。
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