2017年2月1日 更新

整形外科で投与・投薬される薬をまとめてみた【お薬手帳メモ】

整形外科という言葉はよく耳にしますが、いったいどのような治療をするところなのかをしっかり把握している人はあまりいないのではないでしょうか。整形外科の治療においては主に痛み止めが処方されるのが一般的ですが、その種類や副作用、注意点などまで理解しておくことが大切です。今回は整形外科での処方薬についてご紹介します。

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整形外科での治療

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骨や間接、筋肉から神経などの機能の改善のために治療するのが整形外科であり、骨盤などの身体の土台となる骨と四肢がメインになります。そのため、脳や心臓、胃腸などの内臓関係を除く、幅広い症状に対して治療します。

整形外科での治療は、大きくふたつに分けることができます。
ひとつは、保存的療法で、これは体を傷つけずに治療することをいいます。人が持つ自然治癒力に任せて安静にしたり、運動や電気、マッサージなどを利用して理学療法によっての治療などが当てはまります。また、注射や食事、そしてブロック注射なども含まれます。
もう一方は、観血的療法といい、手術のことを指します。整形外科では、保存的療法で様子を見た後、回復の見込みがなければ観血的療法を推奨することがあります。外科的療法とも言われます。

治療の際に処方される薬

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打撲や捻挫、腰痛、肩こりなどなど、ひどい怪我で手術が必要な場合を除いて、ほとんどの方が外科ではなく整形外科を受診したことがあるのではないでしょうか?

このように、痛みを訴える症状を中心とした様々な症例に対応しているため、処方される薬も様々です。なかでもよく処方されるのが、痛み止め(鎮痛剤)でしょう。

鎮痛剤の種類としては、大きく4つに分類できます。
・NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
・下行性抑制系活性化薬
・電位依存性Ca2+チャネル遮断薬
・オピオイド関連薬

ここで注意したいのが、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類される薬です。
このタイプは非常に様々な薬があり、内服薬・外用薬含め、薬局で取り扱っている痛み止めにも多く見受けられます。
バファリンや、ロキソニンS、イブクイックなどの内服薬に加え、エアーサロンパスを含む湿布、一部の軟膏や坐薬など、多岐にわたります。

何に注意すべきかというと、胃や腸の粘膜を荒らしてしまうという副作用を持つ点です。
そのため、普段から服用している薬がこのタイプで、かつ処方された薬を普通に服用することで、重複投与となり、場合によっては胃潰瘍などの別の症状につながる可能性もあるのです。

注射による治療

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整形外科を受診される方で、注射を必要とする代表的な症状と言えば、椎間板ヘルニアでしょう。
その際によく使われるのが、ブロック注射です。その名の通り、痲酔で神経を麻痺させて痛みの伝達をブロックして痛みを感じさせないようにする効果があります。傷む場所に局所的に作用してくれるので、飲み薬よりも体に悪影響を及ぼす可能性は少ないです。

ヘルニアで用いられるのはこの2つ。
・硬膜外ブロック注射
・神経根ブロック注射

硬膜外ブロック注射は、脊髄を取り囲む膜の外側に注射し末梢血管の拡張や痛みを緩和する効果があります。
また、神経根ブロック注射は、脊髄から枝分かれして腕に行く神経の付け根に直接針を刺して、痛みをブロックするものです。こちらも同様に末梢血管の拡張や痛みの緩和に使用します。こちらの注射は、薬が直接肌に触れるので痛みを感じるのですが、硬膜外ブロック注射よりも痛みが引くのが早く、効果が持続するといわれています。
注意点は、
・ブロック注射後、激しい運動やアルコール摂取を控える
・注射した日はシャワーにとどめ、入浴をさける
というもの。
副作用に、注射した箇所が痛む、そこから感染する、出血する、というものがありますが、神経への注射なので当然ともいえます。年齢が若いほど痛みも強く表れるようです。

全ての薬を覚えるのは難しい

ブロック注射や飲み薬など、何が処方され、投与投薬されるかをすべて把握するのはなかなか難しいことでしょう。診断の際はお薬手帳を必ず持参し、どんなささいなことでも記録に残しておくことが大切です。処方された薬の名前や飲む回数などの記録だけでなく、普段使う可能性のある薬を残しておくことも大切です。外科だからといって、薬は薬です。注意点はしっかり記録して、間違いのないよう使用しましょう。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部