2017年2月7日 更新

災害時の備え、お薬手帳をわすれずに!

災害時において、お薬手帳の持つ役割について世間の目が変わりつつあります。今までの処方された薬の量や種類等を記載し、服用履歴を管理するためのお薬手帳。東日本大震災時にこのお薬手帳の有無によって医療機関での待ち時間に大きな違いが生じていました。大災害に見舞われた時、医療機関のスムーズな対応が、大きな混乱を防ぐ手立てとなります。持病のある方、掛かり付けの医師をお持ちの方はお薬手帳の有無を確認しましょう。

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災害時のお薬手帳の重要性

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まだ記憶に新しい熊本地震。その災害時にお薬手帳は大きな役割を果たしました。大規模災害時には、普段受診している医療機関は被災のため機能しなくなる恐れがあります。そんな時、持病を持った方が、他の医療機関で薬を処方してもらおうと思えばどうなるでしょう?医師や薬剤師は検査した後に薬を処方しますので余分な時間が掛かってしまいます。そのような時に役立つのがお薬手帳になります。通常、薬を処方してもらう際には医師の処方箋が必要になります。しかし熊本地震の影響を受け、持病を持つ患者は、処方箋が無い状態でも医師の確認が取れれば、あとから処方箋を受け取る事を条件に薬を処方してもらう事が出来るようになりました。ですが、大災害時には掛かり付けの医師に連絡を取る事も困難になります。その際には薬歴やお薬手帳、薬の袋などをエビデンスとして薬を処方してもらえます。初めて行く薬局では、薬剤師は情報が無いので、安易に薬を提供できません。その際お薬手帳があれば、持病や薬の服用履歴等の情報を参考に、薬を提供できる根拠になります。

東日本大震災で注目のお薬手帳

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お薬手帳が注目され始めたのは2011年の東日本大震災が発生した時でした。医療支援で被災地へ赴いた医師や薬剤師からは、医療機関での時短、処方する薬の明確化、患者の過去の服用履歴などから病状の把握へ繋がったなどお薬手帳の重要性が認識して出来事であったようです。逆にお薬手帳を持ってない被災者で持病を持っている患者からは持病を聞かされても、処方した薬で効果が得られない、診察に時間がかかるといったトラブルが発生していました。数々の医療機関が被災し、数少ない医療機関で被災地を支援する中ではお薬手帳の役割が重要であると認識されました。またこの大地震の教訓と今後発生すると予測されている南海トラフ地震の影響を受け、モバイルファーマシーの導入も始まっています。医師の処方薬を提供出来るように専用に改良されたキャンピングカーで、熊本地震でも稼働した経緯があります。このように被災地に対する支援の準備が進んでいく中において、患者と医師との接点となるお薬手帳の準備もしっかりしておくことが必要になるでしょう。

災害対策には普段からの備えを

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災害時にとても役に立つお薬手帳ですが、日常的に活用していなければ、服用している薬の履歴や持病などが記載されずいざという時に役に立たないかもしれません。災害対策として、非常食やヘルメットなど防災グッズの重要性が説かれていますが、同じ対策という点ではお薬手帳を普段から活用しておくことも災害への備えと言えるでしょう。また、国の支援として持病があり、6カ月以内で継続して薬を処方されている方は医療費の負担を軽減する措置がとられ、お薬手帳の利用促進を呼びかけています。モバイルファーマシーの導入や医療技術の発達があるとは言え、今後どのような大災害が起こるかは誰にも分らない事です。しかし過去の教訓を生かししっかりと備えをすることで災害発生時の混乱を減らす事へと繋がります。お薬手帳は、普段から常に持ち歩き、常に持ち出せる場所に保管し、緊急時でもすぐに取り出せるように、管理し活用するよう心がけましょう。

災害対策のひとつに

普段からのお薬手帳の活用が災害時にとても役に立ちます。また持病をお持ちの方や定期通院でお薬を定期的に処方されている方などへの経済的なメリットとしてもお薬手帳は役に立ちます。今後、発生率が非常に高いと言われている南海トラフを震源とする大規模地震、そのような大規模災害の備えとして普段からお薬手帳の使用を常習化しておき、いざという時に備えましょう。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部