2017年1月9日 更新

もらう薬が変わったら・・・真っ先にお薬手帳に書き足そう!

お薬手帳は、薬の服用履歴や、アレルギー有無、既往症などの情報を記載し医療関係者に示す事により処置・判断に資すると同時に、患者自身が何時、何故、何の薬をどの位利用したのかを時系列的に認識し自己管理に役立てるためにあります。複数の病院から処方された場合の薬物相互作用(飲み合わせ)の管理にも役立ちます。したがって、単に処方ラベルの添付に終わらずその都度特記すべき点を書き込み、記録に残す作業が大切です。

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お薬手帳の目的と活用方法

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薬の服用・利用には必ず目的があり、症状の発現や疾病と深い因果関係があります。たとえば健診時に高血圧と高コレステロールを診断されたため治療開始となり薬の服用を開始したなどです。きっかけを記録するともに、医師の診断の際に説明を受ける薬の効能や副作用、服用時の注意事項をしっかり確認し、最初の薬の交付時に薬剤師から受けたアドバイスなどを加えお薬手帳にメモしておきます。
クリニックで測定された血圧も後々の経過と比較するために記録しておきます。
薬の服用量と服用期間はもちろんのこと、日常生活で注意すべきことや食事上気をつけるべき食べ物なども含め、忘却に備えキチンと記録しておきます。
重要事項を忘れ勝手に服用を中断したり、量を忘れて間違えて服用をしたため副作用がでたり効果が失せたりしたという例は数え上げるときりがありません。医師や薬剤師から説明を受けても人はそれらを忘れてしまいがちです。自覚症状がなくなったから薬を中断し悪化したなどということがないようにするためにも、情報をしっかりと記録しておき、いざというときお薬手帳を開いて確認できるようにしましょう。

いつもの薬と変わった処方になった

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処方された薬がいつものものと変わった時は、お薬手帳にメモを記入しておくことが重要です。
最初から処方薬が一度も変更なく同じ薬を飲み続けている例はまれです。処方される薬は状況変化に伴って色々な理由で変わるからです。服用方法を守っているのに副作用が出てしまった、一向に改善が見られない、あるいは逆に症状が軽快し検査値が改善した等々。さまざまな理由で処方される薬は経過とともに変わっていくのが通例です。しかし薬が変更になった時に重要なのは変わったのは何故かという理由です。医療従事者が困る事は、薬が変更になった背景が明確に呈示され難いという点です。理由が分からないと従来と同じ薬を処方して副作用を繰り返してしまう可能性があります。継続的に同一のクリニックや薬局を利用しているというのであればカルテなどで経緯を把握しているので判断は容易でしょう。問題は他の薬局やクリニックにかかった時に情報が一切無いということです。このようなケースの場合お薬手帳が出番なのです。変更理由を手帳に書いておきましょう。

いつもの薬の処方量が変わった

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前項で説明した「薬が変わった場合」は、その後の体調変化や検査値の推移を記録し、良くなったのかあるいは悪くなったのか、体調が変わらないのなら不調が続いているのか軽快が続いているのかという点をお薬手帳に書き留めます。
たとえば
「気温上昇に伴って血圧が下がったので薬減量となった」
「コレステロールの薬を変えたら筋肉痛が全くなくなり体調が戻った」
等です。
調剤薬局では投薬の時必ず薬の写真付き説明文書も交付されますが、この文書はその薬を飲む時だけ一時的に必要なもので、その時に処方された薬を飲み終わったり、その時の病気が改善すればもはや必要なくなります。しかしお薬手帳はこうした一過性のものでなく、今後のためにもずっと必要な記録です。薬が変更になったときや減量増量になった時は、このように手帳に理由を記載するだけで副作用の再発防止や、治療の迅速化につながります。是非記載しておく事をお勧めします。

飲み合わせ間違いをなくすために

お薬手帳は、1993年に複数の患者が別々の病院から受けた抗ウイルス剤と抗がん剤を同時に服用した為、重篤な副作用で死亡した事件を契機に導入されました。服薬履歴や診療経緯が医療関係者に提示されていれば防げた事故でした。お薬手帳の記録は最適な投薬と診療に役立ち、急患や災害時の被災者の救護にも手帳提示で治療効果を上げることができます。効果的に活用するためにも自身による状況の丁寧な書き込みが大切です。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部