2017年2月2日 更新

子供が高熱に!市販薬は大丈夫?とお悩みの方へ【お薬手帳メモ】

大人と違い、子供は思いがけず病気になったり、その症状が見えづらかったりするもの。子供を持つ親ならだれでも不安となることでしょう。今回はお子様が高熱を発症した際、市販薬で対応するべきかどうか悩んでいる親御さん向けにその是非を考えてみましょう。

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高熱=市販の解熱剤に「待った!」

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毎年秋から春にかけてインフルエンザが猛威を奮います。子供が突然高熱を発症したら「取り急ぎ」のつもりで、市販の解熱剤に頼ろうとすることもあるかもしれません。発熱や頭痛などに効果的なアスピリン(正式名称:アセチルサリチル酸)は、市販薬だと「バファリンA」などに含まれていますが、子供が発症した高熱がインフルエンザによるものだった場合、有効に作用しない可能性もあります。アスピリンやエテンザミドなどはサリチル酸系製剤と呼ばれています。またメフェナム酸、ジクロフェクナクナトリウムという解熱鎮痛剤をインフルエンザなどの時に服用してしまうと、インフルエンザ脳炎、脳症、ライ症候群という病気を発症する危険性が高くなることもあるのです(子供に限らず大人でも発症する可能性あり)。
原則として、子供へのアスピリン投与は禁止になっています。日本ではインフルエンザ時に使用する解熱剤としては、アセトアミノフェンが推奨されています。同じバファリンでも、「小児用バファリンCⅡ」などにはアセトアミノフェンが含まれているので、どうしても市販薬で一時的に解熱を試みたい場合は検討してみると良いでしょう。

アスピリンの効果を知ろう

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アスピリンには炎症や、発熱作用を持つ「プロスタグランジン」が体内で生成されるのを防ぐ作用があります。プロスタグランジンは人間が生きていく上で、とても大切な物質。体の各部位の痛みを検知し、知らせてくれる働きを持っています。一方、アスピリンはこのプロスタグランジンの働きを阻止し、痛みや発熱を知らせないようにするのです。痛みや発熱に気づかなかった場合、病気の進行を知ることもできません。痛みを感じるということは人間の機能において、とても重要なことです。一聞して「熱を下げてくれる」ヒーローのようなアスピリンですが、使用には注意が必要です。
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子供には避けた方が良いアスピリン系製剤

アスピリンは15歳以下の子供には服用させてはいけないことになっています。大人用の薬が手元にあっても、その半分を飲ませることもNGです。先述したような、インフルエンザ脳炎、脳症、ライ症候群を発症する可能性が決して高くないとはいえ、少しでも発症する恐れがあるのなら避けた方が良いでしょう。

以下にアスピリンを使用した市販の痛み止めのいくつかをご紹介いたします。

・ バファリンA(ライオン)…アセチルサリチル酸660mg、ダイバッファーHT200mg
・ バファリンプレミアム(ライオン)…イブプロフェン130mg、アセトアミノフェン130mg、無水カフェイン80mg、アリルイソプロピルアセチル尿素60mg、乾燥水酸化アルミニウムゲル70mg
・ バファリンルナ(ライオン)…イブプロフェン130mg、アセトアミノフェン130mg、無水カフェイン80mg、乾燥水酸化アルミニウムゲル70mg
・ バイエルンアスピリン(ライオン)…アセチルサリチル酸500mg
・ ケロリン(内外製薬)…アセチルサリチル酸600mg、無水カフェイン60mg、ケイヒ末60mg

慌てないためにもお薬手帳にメモを

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お子様の急な高熱には思わず慌ててしまう親御さんも少なくないかもしれません。しかし、対象年齢や症状にあった薬剤を選ばないと逆効果になってしまうこともあります。日頃からお薬手帳にお子様の健康状態や、お薬のアレルギーなどを記入し、いざとなったときに医師に相談できるよう対策をしておきましょう。
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