2017年3月15日 更新

ダイエットのために漢方薬「防風通聖散」を使うなら注意すべきこと【お薬手帳メモ】

テレビやSNSを通して目にする機会が多い「脂肪を減らす漢方薬」。飲むだけで脂肪減少作用があるとは非常に魅惑的ですが、きちんとした知識がなしでは良かれと思って飲んだものがマイナスに働いてしまうこともあります。今回はダイエットのための漢方薬出ある「防風通聖散」を使う際に注意すべきことをご紹介します。

895 view お気に入り 0

お腹の脂肪を減らす薬「防風通聖散」とは

 (5637)

いまや現代病を象徴する病気である「メタボリックシンドローム」は、さまざまな病気の引き金となる可能性をはらんでおり、日常生活のなかで食事や運動など注意する必要があります。そしてSNSを中心とした広告では「お腹の脂肪を減らすことができる薬」などと過剰に宣伝されたり、ドラックストアなどで簡単に手に入るために、いまいち薬の正体が分からないにも関わらず試してみたい気持ちになることがあります。
たとえば、皮下脂肪が多く便秘気味を前提として使用する「防風通聖散」は、ダイエットに効くという先入観だけで利用すると危険です。「防風通聖散」は腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちであることを条件に処方薬として使用することになっています。仮に、皮下脂肪が多くても下痢気味であるのならこの薬は体質に合っていないということになります。本来、漢方薬が処方で出される場合はその人の体質や体力を考慮して処方されますが、市販の漢方薬は、手軽に購入することができるため、自分のそのような体質などを理解していないまま、合わない薬を使ってしまう可能性もあるので注意が必要です。
漢方薬は通常の薬ほど、副作用は少ないのがメリットなのですが、無知すぎると時として肝機能障害などの副作用が現れる場合もあります。ダイエットに対する期待やキャッチーなうたい文句に誘われて安易に服用をせずに、できれば事前に医師や薬剤師に相談をするのが理想です。

「防風通聖散」の働きと注意点

 (5638)

では、「防風通聖散」は具体的にどのような働きがあるのでしょうか。「防風通聖散」は、おもに体の熱をさまして病因を発散させるような働きがあります。また、体の水分循環を改善し便通をつける作用も見込めます。具体的には、肥満症の他にも便秘や尿量減少、むくみや肩こりに働きかけてくれるので、そのような病状を伴う高血圧や腎臓病にも使用されています。注意すべきは、体力が充実している方向けの方剤なので、虚弱体質の方や胃腸の弱い人、さらには発汗の多い人には向きません。
また、麻黄には、心臓や欠陥に負担をかける「交感神経刺激薬」のエフェドリン類が含まれています。そのため高血圧や心臓病などの循環器系に病気のある人は慎重に用いてください。また、飲み合わせにおいては「エフェドリン」などの交感神経刺激作用にある薬との併用はなるべく避けましょう。
他の漢方薬といっしょに飲まなければならないときは、「偽アルドステロン症」の副作用に注意してください。もし、食欲がなくなったり吐き気を催したりしたら、飲むタイミングを医師に相談した方が良いでしょう。

おくすり手帳で安全に薬の管理を

 (5734)

「防風通聖散」を飲む際は、注意すべきことを守った上で正しく服用しましょう。ダイエット目的で服用している人がいる場合は、漢方薬も薬であることを忘れてはいけません。使用する場合は、お薬手帳にメモをしておきましょう。他の病気で何か別の薬を処方されたときに、医師に飲み合わせなどを相談することができ安全に薬を管理することができます。正しい知識を身に付けることは、薬の効果も効果的に発揮することにも繋がるので効率的でしょう。
9 件

当社が提供する記事を閲覧した利用者側の解釈について、正確性、完全性、有益性、特定の目的への適合性まで責任を負うものではありません。また、この記事を閲覧した利用者が、記事内容を元に行った判断・行動、それに伴う結果を保証するものでもありません。利用者さまご自身の責任の下に、判断・行動をして頂くようお願い致します。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

抗がん剤の副作用、辛い手足のしびれは漢方薬で抑えられるかも?【お薬手帳メモ】

抗がん剤の副作用、辛い手足のしびれは漢方薬で抑えられるかも?【お薬手帳メモ】

病気に馴染みのない人でも、抗がん剤と聞けば副作用という言葉が思い当たるほど、両者は切っても切れない関係にあります。抗がん剤の副作用の中でも「手足のしびれ」は代表的ですが、漢方薬によって和らげることができるという結果がでています。今回は、抗がん剤との上手な付き合い方について考えてみましょう。
風邪はひき始めが肝心!葛根湯についてまとめ【お薬手帳メモ】

風邪はひき始めが肝心!葛根湯についてまとめ【お薬手帳メモ】

「もしかして風邪かも」と感じたら、漢方薬である葛根湯がおすすめです。葛根湯は風邪のひき始めに効果があるとされていますが、病院で処方されることもあれば、薬局などで購入することもできます。今回は風邪の初期症状を感じたらぜひ試してみたい葛根湯の役割や、効果的な飲み方、注意点をご紹介します。
一般の薬と漢方薬、併用しても大丈夫?【お薬手帳メモ】

一般の薬と漢方薬、併用しても大丈夫?【お薬手帳メモ】

内科に受診したとき、一般的に処方される薬は西洋薬です。効き目が早く、楽に服用できますが、種類が多くなってしまうことが欠点でもあります。自然界の生薬をブレンドし、様々な症状に穏やかに効き目を発揮するのが漢方薬です。自分の薬に対する考えや、具体的どのように治療したいかによって選択することができます。また、西洋薬と漢方薬との併用についても紹介します。
スクヨカ編集部 | 22,657 view
漢方薬は普通の薬と何がちがうの?【お薬手帳メモ】

漢方薬は普通の薬と何がちがうの?【お薬手帳メモ】

良く名前を聞く漢方、または漢方薬ですが、一般の西洋薬とはどう違うのでしょうか。もし、西洋薬じゃなくて漢方薬の方が効き目があるのなら適材適所で薬をつかっていきたいですよね。忘れないためにも、お持ちのお薬手帳にぜ気になった事をまとめてみて下さい。そうすれば、薬を飲む時に思い出すことができますし、薬を選ぶ時に迷わなくて済みますよ。
夏前まで注意!子どもの「水ぼうそう」、薬を飲む時の注意点は?【お薬手帳メモ】

夏前まで注意!子どもの「水ぼうそう」、薬を飲む時の注意点は?【お薬手帳メモ】

全身にかゆみを伴うブツブツが広がる水ぼうそう。小さい子供に流行しやすく、子供のころにかかったという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。水ぼうそうはまれに重症化し命に関わるケースもあるので、早めに気付き治療してあげることが重要です。今回は、子供が水ぼうそうにかかったときに注意したい薬の飲み方についてご紹介します。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

スクヨカ編集部 スクヨカ編集部