2016年11月16日 更新

食べる順番で変わる?!「血糖値スパイク」を防ぐには野菜から!

慢性疾患の代表格でもある「糖尿病」。「身内や近親者に糖尿病を患っている人がいる」という方も多いのではないでしょうか。糖尿病は体内のインシュリンの働きが弱まることで糖分吸収が不十分になり血液内に過剰な糖分が残留してしまうことで心筋梗塞や動脈硬化につながる重篤な病気です。 その一歩手前の状態で起こるのが「血糖値スパイク」という体の反応。今回はこの血糖値スパイクについて理解し、その対策をしっかり理解しましょう。

165 view お気に入り 0

血糖値スパイクを理解する

Free illustration: Heart Care, Medical, Care, Heart - Free Image on Pixabay - 1040227 (598)

食事前の血糖値は正常にも関わらず食後の短時間の間に血糖値が急激に上昇・下降することを「血糖値スパイク」、または「グルコーススパイク(glucose spike)」といいます。この血圧の急激な変化は、スパイクの名の通り、短時間で急激に下降し食事前相当の血糖値に下がるため自覚症状がありません。
さらに一般的な健康診断は空腹時に血液検査を行うため、食後の血糖値の変化を捉えることはできません。血糖値スパイクはが起こっているかどうかは、食前食後の血糖値の変化を一定時間定点観測しなければならず、専用のセンサーで計測したり、医療機関で検査を行うことが必要です。

イライラや冷や汗の原因は血糖値スパイクかも?

スマホを弄りながらイライラする男性|フリー写真素材・無料ダウンロード-ぱくたそ (599)

血糖値スパイクの現象そのものは、明確な自覚症状もなく、体の痛みや気分の落ち込みなどの症状も出ません。しかし、血糖値スパイクを日常的に繰り返すことはボディーブローのように体内にダメージを蓄積していきます。やがて常時血糖値が高い状態が続くようになると、イライラや眠気・倦怠感がでたり、メンタル面の落ち込みなどの症状が出ることもあります。
逆に血糖値が急激に下がる際に、冷や汗が止まらなくなったり頭痛が起きるといった不調につながることも考えられます。

血糖値スパイクが起きるたびに動脈硬化が進む

日常的に血糖値スパイクを起こしていると、その影響で血管にもダメージが蓄積されていきます。血管が狭くなり血流が極端に悪くなる動脈硬化は死にも直結する重大な病気ですが、血糖値スパイクが発生するたびに体内では少しずつ動脈硬化が進行することが判明しています。「たかが瞬間的な体内の血糖値変化でしょ?」と思っていると、長いスパンでは確実にあたなの体を傷つけているのです。

食べる順番は「ベジタブルファースト」!そして「ゆっくり食べる」!

産直無農薬サラダ|フリー写真素材・無料ダウンロード-ぱくたそ (600)

このように放置厳禁な血糖値スパイクの発生ですが、実はちょっとした意識付けでとても手軽に予防のための対策を打てるんです。
それは食事のときの「食べる順番」。
日本人はまずご飯に手を出しがちです。でもそこをぐっとこらえてください。まず手にとるのは「野菜」から。これだけで血糖値スパイク発生の可能性を低くすることができます。
これは「食物繊維」が多く含まる野菜類を先に摂取することで糖質の急激な吸収を抑え、インシュリンの働きを適度に活性化させることにより血糖値スパイクを起こしにくい体内環境を作ることが目的です。
ある研究では「週に3回以上、緑黄色野菜を食べていない人は、血糖値が基準値を超えるリスクが3.89倍」との結果も出ており、ベジタブル・ファーストは血糖値に大きな効果を期待できる予防策です。
次は肉類。そして最後がザ・炭水化物のご飯です。なんだか物足りない感じもありますが、これは厳密に野菜→肉→炭水化物の順番で食べていくわけではなく、野菜から食べ始めていわゆる三角食べの要領で食事を取ることを意味しています。
さらに「ゆっくり食べる」こととセットであることが重要です。早食いは食べる順番をいくら調整しても結果的には急激なインシュリン分泌を促し血糖値スパイクを引き起こすきっかけになってしまいます。

食後の運動も重要です

Free photo: Walking, Feet, Shoes, Step - Free Image on Pixabay - 454543 (601)

血糖値スパイクの発生可能性を抑えるには、他にも幾つか意識する必要のあることがありますので、全てをここでは書ききれませんが、あと一つ、手軽に実行できるものとして「食後の軽い運動」が効果的です。
特に脚を動かす運動が効果的です。散歩程度のウオーキングで十分です。室内であればスクワットやストレッチでもよいでしょう。これらの運動は血糖値変化を緩和してくれることが期待できますが、食後ですのでくれぐれも適度に実施してください。
15 件

当社が提供する記事を閲覧した利用者側の解釈について、正確性、完全性、有益性、特定の目的への適合性まで責任を負うものではありません。また、この記事を閲覧した利用者が、記事内容を元に行った判断・行動、それに伴う結果を保証するものでもありません。利用者さまご自身の責任の下に、判断・行動をして頂くようお願い致します。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

糖尿病の確率を上げる「糖化」に注意して健康的な毎日を

糖尿病の確率を上げる「糖化」に注意して健康的な毎日を

生活習慣病のひとつでもあり、肥満とも密接な関わりを持つ糖尿病。食事の質や、量、そして食べ物の組み合わせなど日常生活のなかでも気をつけなければならないポイントがたくさんあります。そのなかで、近年では食べ物の「糖化」がキーワードとなっています。今回はこの「糖化」について見ていきましょう。
コーヒーを多く飲む人は糖尿病・肥満になりにくい?【お薬手帳メモ】

コーヒーを多く飲む人は糖尿病・肥満になりにくい?【お薬手帳メモ】

コーヒーを飲むとほっとしたり、気分転換になる経験をした方も多いはず。最近では、ある論文でコーヒーを飲むことで糖尿病や肥満のリスクが低下する可能性が示唆されました。今回はコーヒーと肥満・糖尿病との関係性と、コーヒーと薬を飲むときの注意点を併せてご紹介いたします。
糖尿病でも旅行したい!もっていくべき持ち物リスト

糖尿病でも旅行したい!もっていくべき持ち物リスト

糖尿病になると、家庭では通常インスリンの薬、血糖測定器や体重計が必要ですが、旅行などの外出時にはこれに加え糖尿病連携手帳・お薬手帳や糖尿病IDカードなどの持参が必須となります。低血糖を防ぐためのブドウ糖(または砂糖)も必要です。血糖測定器や食事が摂れないときの補食(アメ、ビスケットなど)、また海外旅行では治療に必要な薬や注射器と英文の診断書または英文カードが必要でしょう。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

KEI KEI