2016年12月7日 更新

覚えて活用!お薬手帳の使い方を一工夫

お薬手帳は持ってるけどるけど、薬局でもらうシールを貼るだけで活用したことは無いなんて方も多いのではないでしょうか。薬で身体を健康な状態に戻すためには、正しく薬を服用する必要があります。お薬手帳には、薬のプロである薬剤師が、正しく服用するために必要な情報を記載してあるので、安心安全に薬を服用するためにも、どんどん活用していきましょう。今回はそんな一工夫をご紹介します。

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お薬手帳は医者・薬剤師との「連絡帳」です

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お薬手帳とは、処方されたお薬がどのようなお薬なのか、処方された日付、処方した病院名などが記載されているものです。簡単に言うと、患者とお医者さん、薬局の薬剤師の三者をつなぐいわば「連絡帳」のようなものです。
患者の中には、複数の病院・複数の診察科を受けていて、お薬をもらっている方もいらっしゃいます。そのような患者が自分の処方薬を正確に記憶して、自身の口で全て説明するのは相当に困難です。
そんな時にお薬手帳を医師に見せれば、どの病院で、何の薬が処方されたのかがすぐに把握してもらえます。現在だけでなく過去遡って服用した薬も記載してあるので、もし今まで服用してきた薬で効果が出ていないようなら別の薬を処方するなど、医師が患者に合わせた今後の治療計画を立てるために役立ちます。
お薬手帳は、処方箋を発行してもらってから薬局に行き、お薬手帳の発行を希望すれば無料で作ってもらえます。ただし、手帳の発行そのものは無料ですが、薬剤師に記録をつけてもらうのは一律で有料です。負担金額は健康保険の負担割合によって違うので、薬剤師に確認しましょう。

お薬手帳について間違った解釈していませんか?

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「自分が薬の内容を把握できればそれでいい」というようにお薬手帳に関して間違った解釈をしている方がたまにいらっしゃいます。
しかし、これは患者自身とお医者さん、薬剤師をつなぐ重要な連携情報です。まず病院で診察を受ける際には必ずお薬手帳を持参して、お医者さんへ提出してください。そして次には医師が出した処方箋と一緒に薬局で必ずお薬手帳を提示しましょう。
日常生活でもお薬手帳の出番はあります。ドラッグストアなどで市販薬を購入した場合も記録しておくことで、医師や薬剤師により詳細な情報を伝えることができます。
また、お薬手帳が無料で発行できるからといって「忘れた」などの理由で診察の度に発行してもらうのはおすすめしません。お薬手帳は医師や薬剤師が薬の重複や組み合わせによって副作用が出る可能性のあるものはないかを確認する際に参考にするものですので、複数あると情報が分散し正確な情報を短時間で把握するのが困難になります。自分の薬に関する情報は一冊のお薬手帳で一元的に管理しましょう。

常に携帯していれば、もしもの時に安心

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お薬手帳は、診察の時だけ持ち歩くのではなく、常に携帯していると安心です。
もしも、事故や急な体調不良で救急搬送された時には、普段飲んでる薬を確認できれば持病などの有無を判断できるので、病院側はそれらの事前情報を元に判断した適切な治療にすぐに取り掛かれます。
また、災害時には遠方からも多くの医師が被災地に駆けつけて被災者の診療を行うことがあります。その際にも、お薬手帳があれば、全くの初対面の医師であっても治療の手がかりになる情報として活用することができます。
最初は違和感があるかもしれませんが、お薬手帳は普段持ち歩くカバンに入れておくことでその活用シーンが大きく広がります。

患者自身で記載OK!体重と血液検査も記載しよう!

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「お医者さんに、聞き忘れたことがある」「診察時に伝えそびれたことがある」といった経験はありませんか?そんなときにも、お薬手帳が役に立ちます。
実は、患者自身もお薬手帳に自分で記入することが可能です。薬を服用していて気になった体調の変化や、不安に思うことなどがあれば、右下の空欄に記入しておきましょう。今後の治療方針に何か影響があるかもしれません。
薬に関することだけでなく、普段使用しているサプリメントのことや、「胃腸が弱い」「皮膚が弱い」など自分の体質に関することも記入しておくことも、薬を処方するうえでの参考情報になるためできるだけ記入しておくとよいでしょう。
大切なのに意外と皆さんやっていないのが、「血液検査の結果を貼り付けておくこと」です。血液検査をした時にもらう検査結果の紙を都度お薬手帳に張り付ける、たったこれだけですがとても大きな意味があります。
一つには、血液検査の結果次第では、服用不可の薬があるからです。
二つ目に、血液検査の結果は医師や薬剤師も最適な治療のために知りたがっているのです。血液検査の結果のような臨床検査値は、特に薬剤師にとっては不足しがちな患者情報です。お薬手帳を介して薬剤師に血液検査の結果を見せることで、薬局単体では確認がなかなか難しい肝機能や腎機能の検査値がわかり、薬剤師の目線で薬の副作用の早期発見や不要な重複投与の防止などにつながる可能性があります。もし、最近の健康診断の血液検査結果がありましたら、是非このタイミングでお薬手帳に貼っておいてください。直近で血液検査をしていないという方は、自宅で血圧測定をしてその結果を書き込んでおくことからスタートしてもよいでしょう。

また診察前の直近の体重も書いておくことをおすすめします。処方する薬の量は、一般的には体重を元に計算することが多いです。適切な薬の量を判断するために、その一手間を惜しまず記入することを意識しましょう。

お薬手帳はQOLの向上の一助になります

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お薬手帳の活用についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。繰り返しになりますが、お薬手帳は、患者自身と、医師、薬剤師の三者で情報を共有し効果的に活用するための連絡帳の役割を持っています。もしもの時も意識して、今回ご紹介したようなお薬手帳の活用法を実践していきましょう。
長期的なスパンでみた時には、これも自分自身のQOL(Quality of Life 生活の質)を向上させるためのテクニックの一つです。
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スクヨカ編集部 | 12,554 view

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