過去のお薬服用情報を伝えてくれる!
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かかりつけの医療機関であれば、患者さんのカルテが保存されているので、これまでどんな症状がおきて診察におとずれたのか、どんな薬をどれくらいの期間にわたって処方されたのかなど、さまざまなデータが残っています。しかし、初めて訪れる医療機関では、データがないので、ドクターの診断結果と、ドクターが患者さんへ質問して、それに対しての返答がデータになるわけです。例えば、なかなか症状がよくならないからといった理由でクリニックを代えて診断を受けたけれど、処方されたお薬がこれまで飲んでいたものと同じだった、なんてこともあるかもしれません。これでは違うクリニックで診断をうけたのか、ということになってしまいます。ドクターの診断と問診で得た情報だけでお薬を処方するわけなのでこれは仕方ないでしょう。現在の症状についてドクターに伝えることはできても、難しいお薬の名前と服用期間をしっかりと伝えることはなかなか大変なものです。そんなときにお薬手帳を活用しましょう!
ドクターに見せるだけでいい
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クリニックのドクターは、今目の前にいる患者さんを診察、診断して、その症状に相応しいお薬を処方してくれます。その時に、お薬手帳を見てもらうことで、ドクターには過去のお薬の服用状況や現在どんなお薬を服用しているのかがわかりますし、処方されたお薬情報の書かれたものには、そのお薬を処方した医療機関やドクターの名前も書かれているので、どんなクリニックでどんな治療を行ってきたのかを知ることができます。これまで治療にかかった医療機関の情報を一度に伝えるツールとしてお薬手帳を活用することができるのです。そして、単に処方されたお薬情報を貼るものとするのではなく、症状を一緒に書いておくとより活用度が高まります。どんな症状がでてクリニックをおとずれ、処方されたお薬を飲んだら症状がどう変化したのかを書いておくとわかりやすいでしょう。可能なかぎり細かく症状を書いておくと、治療やお薬の処方に役立つはずです。
現在の症状の要因を図ることができる
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半年以内に訪れたことのあるクリニックや薬局でお薬手帳を提示すると、医療費の減額をしてもらえます。しかし、急な病気で訪れたクリニックや薬局では、値引きがありません。ですので、クリニックは仕方ないとして、値引きをしてくれる薬局を利用すればいいのです。なじみの薬剤師さんがいる調剤薬局を利用するという人も少なくありません。調剤薬局でもカルテが作られていますので、過去の服用状況がわかるようになっています。お薬手帳は無料で、薬局でもらうことができます。そして、患者さん自身で、もしくは家族で管理しましょう。この一冊を見れば、どのクリニックのドクターにも、これまでの病歴や治療経過がわかって、どのようなお薬が適切なのかの判断基準ともなります。お薬手帳はひとり一冊持っておくと便利なだけでなく、治療においてもメリットがあります。検査が重複することも防ぐことができますし、現在の症状が起きている要因を知る材料としても活用されるのです。
自分の見やすいように活用しよう
お薬手帳は処方されたお薬情報を貼るだけの台紙ではありません。そのお薬を飲むことになった時の症状や飲んだあとの結果、そして、お薬に対しての副作用やアレルギー情報などを書き込んでおくことで、活用度が高まるのです。かかりつけではない医療機関をおとずれたとき、お薬手帳を見せることで、症状の原因が特定しやすくなるなどのメリットがあるので、しっかりと活用していきましょう。
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