2017年1月9日 更新

お薬手帳で薬歴管理は日本だけ?海外と比べてみた

医療機関で処方箋をもらったら、調剤薬局でその薬を出してもらうときにお薬の名前や服用回数、量などが細かく記載されている用紙をもらいます。それを貼り付けておくのがお薬手帳です。それ以外にも患者の情報が書き込めるようになっていて薬剤の服用管理ができる大切なものです。では、海外ではどう管理しているのでしょうか。国によって異なる仕組みをみてみましょう!

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お薬手帳のさまざまな役割

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私たち日本人が医療機関や調剤薬局で提示するお薬手帳は、二年ごとに制度内容が改定されます。お薬手帳がつくられてから、有料で配布されたり、無料になったりして、2016年4月の改定では、半年以内に同じ薬局で薬を出してもらうとき、お薬手帳を提示すると、ほとんどの薬局で、支払う料金のなかの自己負担金が値引きされることになりました。一割負担で10円、三割負担で40円ほどの値引きになります。自己負担金が減額されるというだけでなく、お薬手帳を活用することでスムーズな治療につながり、自分にあったお薬を処方してもらえて、安心して服用できるというメリットがあります。これまでどんな薬を服用して、どれぐらいの期間、その薬を服用したことで症状が回復されたのかもわかります。薬の情報だけでなく、患者さん自身が、自分のその薬を処方してもらった時の症状などを書いておくことで、健康管理にもつながりますし、ドクターは、現在の症状の原因を特定する参考になるのです。

お薬手帳は日本のPHRのひとつ

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それぞれの国の薬歴管理にはEHRとPHRというシステムが利用されています。
EHRは、地域や国家レベルで共有するシステムで、医療機関がもっている診療情報、そして調剤薬局がもっている情報、患者さんの薬歴などを共有するもので、Electronic Health Record の略です。
PHRは、Personal Health Recordの略で、個人が服用したお薬の履歴や医療、健康情報を管理するシステムで、個人が自分自身の生活や健康についてクオリティを維持し、向上させるためにあります。そして、このPHRシステムは国によってその定義が違い、日本で医療機関や調剤薬局で提示するお薬手帳は、そのPHRのひとつなのです。
お薬の組み合わせについての確認ができ、副作用やアレルギーによるトラブルを防ぐこともできるお薬手帳は、ドクターや薬剤師だけでなく、個人が、症状が出るタイミングを知ることができて、有効なお薬を知ることもできるのです。

諸外国の医療情報の扱い方

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諸外国の薬歴管理をみてみましょう。

アメリカ

国民一人ひとりにあてられている社会保障番号で管理されています。医療分野ではIT化によって、EHR、PHRともにネットワーク化が進んでいます。しかし、医療制度は民間中心ということもあって、大手のIT企業が行っているサービスもあれば、民間業者が行っているサービスもあり、管理の仕方がさまざまです。

フランス

アメリカと同じ社会保障番号が国民に配布されているので、インターネットで個人の診療記録が行えるシステムを使用して管理されています。健康情報教諭システム庁という国の組織が無料で行っているサービスを利用するのですが、データの保存期間は本人の希望によって、10年で削除することも可能なのです。

イギリス

主治医制度があるので、主治医以外のお医者さんに診てもらう場合は、紹介状が必要になります。また、その医療情報の原本は保険会社や医療機関が保管しています。個人が簡単に自分の情報を知ることができるようになっています。

日本はまだまだ個人で管理を

国民一人ひとりに保障番号やIDなどが配布されている国は、医療情報をネットワーク化して本人と多くの専門家が共有することができるシステムの導入が進んでいます。医療機関や薬剤師さんが把握することでお薬手帳は効力をなすものなので、現在の日本では自分で管理していかないといけません。でも、自分が手帳にいろいろと書き込むことで個人の健康意識が高まるといえるでしょう。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部