コレステロールとは
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コレステロールがなにかをよく知らないまま、メディアを鵜呑みにして「コレステロールは悪いもの」という固定観念を持っていませんか。実はコレステロールは身体を作る上で必要不可欠な栄養素であり、生きてく上で欠かせない脂質の一種で細胞膜を構成するうえで大切な成分です。しかし、副賢皮質ホルモンや性ホルモンのもとになる成分でもあり、栄養分の分解や吸収をする胆汁酸の主成分でもあるため、血中にコレステロールが増えすぎると血管が詰まり、動脈硬化をはじめとする生活習慣病を引き起こしてしまいます。
大切なのは「LH比」!
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コレステロールには大きく分けてふたつの種類があります。ひとつはコレステロールを体へ運ぶLDコレステロール、もうひとつが蓄積されたコレステロールを排出するHDLコレステロールです。これらのバランスがきちんと摂れていれば、コレステロールは決して身体に悪いものではありません。冒頭で少しご紹介したように、最近の研究ではLDLコレステロールとHDLコレステロールの比率のことを指す「LH比」という指標が注目されており、動脈硬化が進んでいるか判断する目安となっています。このバランスが崩れてしまうのは、おもに喫煙や運動不足、肥満や食べ過ぎなどが原因です。これらは普段の生活から意識することで予防できます。コレステロールの2/3は体内で生成されており、1/3は自分で補う必要があります。トマトや椎茸、大豆、青魚にも含まれているので食生活に取り入れてみましょう。
コレステロールとアルツハイマー
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アルツハイマー病における脳コレステロールの役割を研究してきた科学者によると、コレステロールを運ぶAPOEというたんぱく質が変異すると、アルツハイマー病のもっとも強い遺伝的リスク因子となるとのこと。さらに、心血管系のコレステロール濃度を低下させる薬物は、糖尿病や糖尿病関連疾患のある人には有効であるが、血液中のコレステロールは通常脳に入り込むことができません。そのためコレステロール代謝は脳内とそれ以外では大きく異なるものといわれており、心臓には悪いが脳には必要であるということが分かりました。
まとめ
コレステロールはバランスが大事で多すぎても少なすぎてもよくないものです。血液検査で正確な値を測定する事もできるので、気になる方は一度病院で検査をしてみるのもいいかもしれません。
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