2017年1月9日 更新

処方される薬の一般名(成分名)と商品名ってどういうこと?

医師に処方箋をもらう際、なにげなく薬局の受付に提出していませんか? 実は処方される医薬品には一般名(成分名)と商品名があり、場合によっては医師の判断で「一般名処方」されていたり、「商品名処方」されていることがあります。今回はその両者の特徴やメリットやデメリットについて解説します。

一般名処方って?

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一般名とは商品に含まれる成分から、調剤するお薬をざっくりと指定することです。たとえば頭痛や解熱用に使われる有名な薬で「ロキソニン」と呼ばれるものがあります。「ロキソニン」とは製薬メーカーがつけた商品名であり、実際に含まれる成分は「ロキソプロフェン」です。この成分が薬の作用を支えています。一般的に処方箋には、商品名で薬を指定することが多いです。しかし、医薬品や薬局の規模によっては必要な薬を置いていないこともあり、そんなときに活躍するのが「一般名処方」なのです。
たとえば「ロキソプロフェン」と処方箋に指定されていれば、「ロキソニン」でも結構ですし、「ロキソプロフェン」を含有するほかのジェネリック医薬品でも構いません。しかし、一般名処方の場合は大抵においてジェネリック医薬品を調剤することが推奨されています。ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)の開発後、特許が切れたあとにほかの企業から発売される医薬品です。開発費が抑えられるために比較的価格が安価であり、新薬と同様の効果が国によって認められており、認められていない限りは製造も販売もできないものです。一般名処方には、このようにしてジェネリック医薬品を普及させようとする目的もあります。

一般名処方の利点と問題点

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ではここで、一般名処方のメリットとデメリットをみてみましょう。ジェネリック医薬品を調剤することで、薬局側は店舗の過剰な在庫を回避することができます。また患者にとっても新薬と同等の有効性がある薬を安価で手に入れられるのでありがたいことでしょう。また医師は一般名処方をすることで、処方箋1枚につき、2点(20点)を加算することができます。
一方デメリットといえば、成分名を指定して処方するために医師側は患者にどの薬品が渡ったのかわかりづらいということです。薬局は都度、どんな薬を患者に渡したのか医師に都度報告する必要が出てきます。しかしこれが何度も発生すると、なかなかの手間にもなることでしょう。また患者からしても薬局が変わるたびに、違うジェネリック医薬品を調剤されることもあります。
ただし、商品名はあくまでも国内でのみ有効な可能性があることも念頭にいれておきましょう。日本で販売されている薬が海外でも同じ名前で通用するとは限らない、ということです。そのため日頃から成分名を把握しておくことで、万が一外国で病気を発症しても安心できます。

一般名処方と商品名処方の見分け方

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ここでは処方箋に書かれた薬が一般名処方か、商品名処方かについて見分けるポイントを解説いたします。

一般名処方薬:
医薬品の記載欄に、【般】と書いてあり、「一般的名称(成分名)」+「剤形」+「含量」が記載されている。【般】と書いているので処方箋を受け取ったときに、一般名処方」であるとわかりやすいのが特徴です。
商品名処方(後発医薬品処方)薬:
「一般的名称(成分名)」+「製造企業名」
一般名のあとに企業名が書いてあるので商品名だとわかります。商品名には、成分の名前が含まれることが多くなっています。

気になるものは調べよう

一般名処方には利点も多くありますが、自分にあまり馴染みのない成分名を記載されている場合、不安に感じる人も少なくないかもしれません。もし気になる薬があれば、日頃からお薬手帳のシールの一般名近くに商品名を書いておいてはいかがでしょうか。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部