ナルコレプシーとはなにか
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夜、ぐっすり眠っても日中に強い眠気を感じる場合、一過性のものだと見過ごすのには注意が必要です。その眠気は「睡眠発作」によるものかもしれません。授業中や会議中、大切な商談の際にも突然眠り込んでしまうといったものが、ナルコレプシーの特徴です。日本は欧米に比べて8〜14倍の確率でナルコレプシーが発症しているといわれ、たとえば睡眠発作が起きれば最悪の場合事故を起こしてしまうなどの危険性もあります。またナルコレプシーは突然強い眠気に襲われるため、居眠りをしていれば「怠け者」と捉えられてしまうこともあります。本人には病気の自覚がないことが多いので、治療を受けるきっかけがないパターンもあります。またナルコレプシーは10代〜20代前半に集中して発症することが多いです。
ナルコレプシーを疑うべき4つの症状
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1. 睡眠発作
ナルコレプシーの眠気は、正常な人が48時間無睡で過ごした時と同じくらいの強さと言われています。一度の睡眠時間は5〜30分程度と短いものの、2時間程度でまた強い眠気に襲われるのが特徴です。
2. 情動性脱力発作
情動性脱力発作とは突然、顔や首、手足の力が抜けてしまうことを指します。これはカタプレキシーとも呼ばれています。発作中、意識は正常に働いていますが、体に力が入らないため動くことはできません。2、3秒〜数分程度で脱力発作は治りますが、人によってはあごが落ちたり、舌が回らなくなるといったような症状が見られます。
3. 睡眠麻痺
睡眠麻痺とは金縛りのこと。ナルコレプシーの患者は寝入った直後にレム睡眠(脳は覚醒しているが体は深く休んでいる状態)に突入するため、そのタイミングに金縛りに見舞われるケースが多いのが特徴です。
4. 入眠時幻覚
眠っている間に生々しく幻覚を見るといった症状です。金縛りと同時に発症することが多く、手足が動かせないために非常に怖い思いをすることがあります。
ナルコレプシーの眠気は、正常な人が48時間無睡で過ごした時と同じくらいの強さと言われています。一度の睡眠時間は5〜30分程度と短いものの、2時間程度でまた強い眠気に襲われるのが特徴です。
2. 情動性脱力発作
情動性脱力発作とは突然、顔や首、手足の力が抜けてしまうことを指します。これはカタプレキシーとも呼ばれています。発作中、意識は正常に働いていますが、体に力が入らないため動くことはできません。2、3秒〜数分程度で脱力発作は治りますが、人によってはあごが落ちたり、舌が回らなくなるといったような症状が見られます。
3. 睡眠麻痺
睡眠麻痺とは金縛りのこと。ナルコレプシーの患者は寝入った直後にレム睡眠(脳は覚醒しているが体は深く休んでいる状態)に突入するため、そのタイミングに金縛りに見舞われるケースが多いのが特徴です。
4. 入眠時幻覚
眠っている間に生々しく幻覚を見るといった症状です。金縛りと同時に発症することが多く、手足が動かせないために非常に怖い思いをすることがあります。
ナルコレプシーの原因は?
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実は、ナルコレプシーの確たる原因は特定されていません。
ただ、研究の結果、大きく2つの原因的要因が確認されています。
①ヒト白血球抗原(HLA)
ナルコレプシー患者の共通点として、HLAに特徴があります。
HLAのなかでも4つの抗原が、ほぼ100%陽性となっていることがあります。
ただし、健康な人でも1割から3割強がこの状態となるため、原因とは断定できません。
②神経ペプチド、オレキシン(ヒポクレチン)
ナルコレプシー患者の多くが、オレキシンという物質が不足しているとわかっています。
オレキシンは以前より、摂食行動の制御因子として働きかけるものとされていましたが、覚醒状態の維持にかかわるものとして知られるようになりました。
ただ、なぜオレキシンが不足するのかは判明していません。
ただ、研究の結果、大きく2つの原因的要因が確認されています。
①ヒト白血球抗原(HLA)
ナルコレプシー患者の共通点として、HLAに特徴があります。
HLAのなかでも4つの抗原が、ほぼ100%陽性となっていることがあります。
ただし、健康な人でも1割から3割強がこの状態となるため、原因とは断定できません。
②神経ペプチド、オレキシン(ヒポクレチン)
ナルコレプシー患者の多くが、オレキシンという物質が不足しているとわかっています。
オレキシンは以前より、摂食行動の制御因子として働きかけるものとされていましたが、覚醒状態の維持にかかわるものとして知られるようになりました。
ただ、なぜオレキシンが不足するのかは判明していません。
気になることがあればすぐ相談しましょう
ナルコレプシーは比較的若い年齢で発症することが多いですが、大人でもナルコレプシーのような症状を体感している人はいることでしょう。睡眠に問題があれば、疲れが取れないことはもちろん日常生活のさまざまな場面で支障を感じるはずです。「ナルコレプシーかな」と感じたら、迷わずに医師の診断を受けましょう。
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