短時間睡眠の習慣化が肥満の原因になる
短時間睡眠が習慣化すると、肥満を引き起こす可能性があることは古くから指摘されてきました。その原因となるのが「レプチン」というやせホルモンと、「グレリン」という食欲増進ホルモンのバランスです。
2日以上の睡眠不足(おおよそ4〜5時間)により、レプチンは低下し、グレリンが増加するといわれています。その変化により食欲がアップするのですが、なぜこのような変化がおこるのかまでは現在解明されていません。
また睡眠不足で食欲がアップする場合、甘いものや炭水化物、塩気の多いもの(スナック、ナッツ)などを普段より多く食べる傾向も見られています。実際に炭水化物は、脳内の報酬系とされる「欲求が満たされたときに快感を与える」神経系に働きかける作用があるため、つい「炭水化物を食べなければ食べた気がしない」というような気分をもたらしてしまうのです。
2日以上の睡眠不足(おおよそ4〜5時間)により、レプチンは低下し、グレリンが増加するといわれています。その変化により食欲がアップするのですが、なぜこのような変化がおこるのかまでは現在解明されていません。
また睡眠不足で食欲がアップする場合、甘いものや炭水化物、塩気の多いもの(スナック、ナッツ)などを普段より多く食べる傾向も見られています。実際に炭水化物は、脳内の報酬系とされる「欲求が満たされたときに快感を与える」神経系に働きかける作用があるため、つい「炭水化物を食べなければ食べた気がしない」というような気分をもたらしてしまうのです。
レプチンとグレリンを知ろう
via pixabay.com
先述したレプチン(やせホルモン)、グレリン(食欲増進ホルモン)ですが、これらは食欲を司るコントロールセンター(大脳と中脳の間の視床下部)に働きかけます。
レプチンとグレリンはそれぞれ1994年、1999年と比較的最近になって発見されました。レプチンは脂肪組織から分泌されているホルモンで、視床下部に作用すると食欲を抑え、エネルギー消費を促進します。レプチンの血中レベルは、体格指数・BMIに比例し、体重が増え、体内に多くの脂肪が蓄えられるとレプチンの分泌量は増えるので、適正な体重を維持しようと働きかけます。
グレリンは、多くが胃から血中に分泌されるホルモンです。お腹が空くと胃から分泌されるので、「食欲増進ホルモン」と呼ばれているのです。
レプチンとグレリンはそれぞれ1994年、1999年と比較的最近になって発見されました。レプチンは脂肪組織から分泌されているホルモンで、視床下部に作用すると食欲を抑え、エネルギー消費を促進します。レプチンの血中レベルは、体格指数・BMIに比例し、体重が増え、体内に多くの脂肪が蓄えられるとレプチンの分泌量は増えるので、適正な体重を維持しようと働きかけます。
グレリンは、多くが胃から血中に分泌されるホルモンです。お腹が空くと胃から分泌されるので、「食欲増進ホルモン」と呼ばれているのです。
睡眠不足で空腹に?
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最近やたらお腹が空く、過食気味だ、という人は、まず睡眠不足を疑ってみたほうが良いかもしれません。食事をしたあとに眠くなるのは周知の事実ですが、過食後すぐに眠ってしまえば、さらに肥満を助長することになってしまいます。忙しい時こそ、つい短時間で食べられてしっかりとお腹を満たせる、ファストフードやスナックなどに手が伸びがちですが、肥満の原因はそこにあるかもしれません。まずはしっかりとした睡眠をとり、ホルモンバランスと食生活を見直してはいかがでしょうか?
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