2017年1月31日 更新

「フロモックス」が効く・効かないの違いとは?【お薬手帳メモ】

飲み薬タイプの抗生物質として代表的な「フロモックス」。子供が飲んでも安全性が高く、飲み合わせの心配も少ない薬ですが、下痢などの副作用が現れることもあり多少気をつける必要があります。また、場合によっては処方しても「フロモックス」が効かない場合もあります。今回は、「フロモックス」の効果の出る人と出ない人の違いを探ります。

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抗生物質の「フロモックス」

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まずは、「フロモックス」について少しご紹介します。
フロモックスⓇ、セフカペンピボキシル塩酸塩は、様々な感染症に対して効果を発揮するとされている抗生物質です。
抗生物質にも種類はいくつもあり、有名なのはペニシリン系のものでしょう。
「フロモックス」は子供も飲むことができ、飲み合わせへの心配も少ない半面、副作用として下痢を起こす可能性もあります。

ここからは、メリットデメリットの形で、効果を発揮しやすい細菌や、注意点を含めてご紹介します。

「フロモックス」のメリット

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「フロモックス」は非常によく処方される薬なので、名前を聞いたことがある人も多いはず。
しかし、この薬がどんなものなのか詳しく理解しているという人はあまりいないのではないでしょうか。

「フロモックス」とは、膀胱炎から皮膚の感染症までのかなり幅広いものに効果がある抗生物質です。抗生物質には効果を発揮しやすい細菌があります。
「フロモックス」の場合、グラム陰性桿菌と呼ばれる細菌に効果があり、この菌は腸内に存在するため大腸菌やクラブシエラ・ニューモニエ、インフルエンザ桿菌などの感染症に効果を発揮します。
また反対に、ウイルスには効きにくく、風邪にはあまり効果的ではありません。例外的にインフルエンザ桿菌には効果的ですが、これはインフルエンザのウイルスに効果を発揮しているからではありませんので、混同しないように注意しましょう。
血液中に吸収されにくいという特徴があるため、ほかの抗生物質がアレルギーなどにより使用できない場合は「フロモックス」を飲むのが理想的といわれています。また飲み薬なので、点滴などと異なり手軽に治療できるのもポイントです。

「フロモックス」のデメリット

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先述したもの以外にも「フロモックス」が効きにくい細菌があります。肺炎球菌による肺炎や、溶連菌による喉の痛みや丹毒などです。
7,000種類ほどの細菌が地球上に存在するなかで、細菌と相性の良い抗生物質を使うことが症状緩和に繋がります。また、「フロモックス」は第三世代セフェム系といわれるグループに属する抗生物質とされています。抗生物質にはその薬が力を発揮しやすい適応症があらかじめ決められていますが、「フロモックス」の適応症は、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症や外耳炎や歯周組織炎などです。
また、抗生物質は単に効きすぎてもいけません。人間の健康を保つために必要な常在菌をできるだけ殺さないということも重要な条件のひとつです。常在菌は重さにすると、計1〜2キロほどになり、ほとんどが腸の中にいます。「腸が元気だと健康」という言葉は理にかなっているのです。
このようにキーポイントともなる腸の常在菌ですが、「フロモックス」はこの常在菌をも殺してしまう強力な薬でもあります。これはフロモックスの吸収率がかなり悪く、飲んでも血液に吸収されるのは一部だけなので、かなりの数が腸のなかを素通りしてしまうからです。
その結果、適量の「フロモックス」をきちんと体内に届けるためには相当な量のフロモックスを飲まなければいけなくなり、腸のなかの常在菌を殺すことに繋がってしまうのです。常在菌が死滅してしまえば、免疫が低下してしまう恐れもあります。

良くも悪くも強力な「フロモックス」

メリットとデメリットの両方を持ち合わせている「フロモックス」ですが、日本では多くの医者が処方しています。「フロモックス」の処方率ではほかの国と比べても、日本はダントツです。
しかし抗生物質はウイルスとの相性をきちんと見定めて、処方する薬を選ぶことが大切です。
「フロモックス」しか処方しない医者にあたった場合は注意が必要です。自分にとってベストとされるものを慎重に選ぶためにも、抗生剤と感染症の特徴を学んでおきましょう。またお薬手帳を活用し、自分の症状や薬の特徴が常に理解できていることも大切です。
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