2017年2月8日 更新

薬物アレルギーでアナフィラキシー!?原因と多かった薬とは

アナフィラキシーとは、急激なアレルギー反応で、命の危険にもつながる症状を引き起こす状態のこと。血圧が急激に低下した場合は、全身に十分な酸素を送れなくなるなどのこともあり、この状態をアナフィラキシーショックと呼びます。今回は薬物アレルギーによるアナフィラキシーを調べてみました。

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アナフィラキシーとはどんな症状?

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アナフィラキシーは、アレルギー反応から始まります。のどの腫れ、じんましんなど皮膚や口などにかゆみを感じることが多いようですが、そこからあっという間に全身が赤く腫れるなど症状が広がることがほとんどです。腹痛に下痢、嘔吐なども重なります。眼の充血、頭痛、めまい、動悸、冷や汗なども見られるでしょう。のどの粘膜の腫れにより、最悪の場合は呼吸が困難になることもあります。また血圧低下すると意識を失うなど、急激に症状が悪化することも考えられます。

たとえばハチに刺されてアナフィラキシーショックに陥ることもあれば、食べ物によるアレルギーが原因となることもあります。また服用した薬が原因となり、アナフィラキシーになることもあるのです。どの場合も、原因となる物質を把握することが大事です。

どんな薬がアナフィラキシーになりやすい?

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薬物アレルギーが原因でアナフィラキシーが起こった場合、その原因となる薬物にはどんなものが多いでしょうか。
アルゼンチンをはじめとするラテンアメリカの地域の統計ですが、原因とされる薬剤は非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)と抗菌薬が多いと報告されました。これは11か国のデータベースから参照されたものです。薬剤による過敏性反応の可能性があるとされる患者1,005人のうち、薬剤誘発性アナフィラキシーとの診断基準を満たした264人から導かれた報告です。最も多く関係したのは、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)であり、264人中178人でした。その次は、βラクタム系抗菌薬で、264人中44人です。その他の抗菌薬は264人中16人でした。
この、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)とβラクタム系抗菌薬は多くの場面で処方される薬です。そのため、以前に薬物アレルギーを経験している方は、お薬手帳にそのことをしっかり明記し、医師や薬剤師に伝え漏れることがないようにしておきましょう。

アナフィラキシーの治療とは?

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アナフィラキシーになると、検査よりも治療がなによりも優先されます。
なぜならば、一刻を争う事態にいるからです。緊急事態だと判断されると、アドレナリンを筋肉に注射されます。その後、血管内の水分が減少するために点滴やアレルギー薬を使用します。また、抗ヒスタミン薬やステロイド薬を使用する場合も多くあります。

一度、アナフィラキシーを経験した方は、決して二度と起こらないようにすることが大切です。アレルギーとなった物質を徹底的に避けることが重要なのです。一度アナフィラキシーを発症すると症状は急激に悪化する可能性があるので、少しでも悪くなったらためらわず、すぐに救急車を呼びましょう。また症状が出現してから24時間以内に、再度症状が出ることもあります。これを「遅発性反応」と言います。アナフィラキシーの場合、症状が改善しても一泊ほど入院するのが望ましいとされます。アナフィラキシーは、アレルギー物質の特定や、エピペンを持ち歩くなどで、自分で対策を取ることもできます。アナフィラキシーは再発させないことが大切ですので、お薬手帳もしっかり持ち歩き、薬剤アレルギーがある方はそのことを記載しておきましょう。

アレルギー反応でアナフィラキシーに注意

薬や食べ物、虫刺されなどで起こるのがアナフィラキシーです。いつもと違うと体の不調を感じたら、迷わずに医師に相談したり、救急車を呼びましょう。お薬手帳を持参すれば以前の薬剤アレルギーの様子も伝えることができ安心です。一度アナフィラキシーの経験がある方は、「これくらいなら大丈夫」と症状を軽んじることなく、注意することが大切です。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部