「かかりつけ医」を見直してみる
大病院は待ち時間が長いのに診察が3分で終わる3分診療がしばしば問題となっています。大病院は最新の医療機器が整っており、各分野の専門医もいて、難しい治療を必要とする患者さんの治療を目的としています。そのため、風邪などの比較的軽症の患者が、「大きい病院のほうが安心だから」という理由で多数来院してしまうと、本来の目的に対して診察すべき患者に手が回らない事態が起こります。
今回の診療報酬の改定はそのような背景を受けて、軽症な患者は診療所で治療を受け、高度な治療を必要とする患者さんは大病院で治療を受けるというように、医院や病院の機能をそれぞれの本質的な役割に沿って分散させる目的で行われました。
診療所はベッド数が0~19床で、入院が必要無い症状の時に気軽に受診できます。
病院はベッド数が20~199床までで、軽症な病気やけが、一般的な手術までを行い、複数の診療科目があります。
大病院は、特定機能病院と500床以上の地域医療支援病院です。
通常通う病院は200床までの診療所・病院を「かかりつけ医」として、必要な時にのみ医師から紹介状をもらって大病院に行くのが広い意味での医療費節約にもなります。
今回の診療報酬の改定はそのような背景を受けて、軽症な患者は診療所で治療を受け、高度な治療を必要とする患者さんは大病院で治療を受けるというように、医院や病院の機能をそれぞれの本質的な役割に沿って分散させる目的で行われました。
診療所はベッド数が0~19床で、入院が必要無い症状の時に気軽に受診できます。
病院はベッド数が20~199床までで、軽症な病気やけが、一般的な手術までを行い、複数の診療科目があります。
大病院は、特定機能病院と500床以上の地域医療支援病院です。
通常通う病院は200床までの診療所・病院を「かかりつけ医」として、必要な時にのみ医師から紹介状をもらって大病院に行くのが広い意味での医療費節約にもなります。
医療費を節約するテクニック
via pixabay.com
夜間や休日診療は、限られた検査と治療しか受けられない場合も多く、大抵は後日改めて医療機関を受診しなければなりません。診療時間外に受診すると、通常の診療費に時間外加算がされて、医療費が高くなります。医療費を節約するには、軽症の場合であれば安易に時間外診療を受診しないことがおすすめです。慌てて病院に走る前に、(子供の場合は)小児救急電話相談や救急安心センターなどに電話をして専門家に相談の上で病院に行くかどうかを考えてみる、というのも一案でしょう。もちろん、医療費節約のために受診しないというのは本末転倒。あくまでも、病状や症状の程度を見て、必要に応じた冷静な判断を下すことが必要です。
また、2つの診療科目に通院する場合、別の日に受診するよりも同じ日に受診する方が医療費を節約することができます。
内科にかかっていて整形外科も同じ日に受診する場合は、内科の再診料と整形外科の初診料が必要です。両方を同じ日に初診でかかると、内科の初診料と整形外科の初診料、2科目加算が必要ですが、整形外科の2科目加算は内科の初診料より安いのです。それぞれ別の日に受診すると、両方の初診料がかかり、この3つのパターンの中で最も料金が高くなります。
「そんなに都合よくいかないよ」というご意見多数と思われますが、どのように医療費が計算されるかということは知っておくことも、いつかの節約のために損はありません。
また、2つの診療科目に通院する場合、別の日に受診するよりも同じ日に受診する方が医療費を節約することができます。
内科にかかっていて整形外科も同じ日に受診する場合は、内科の再診料と整形外科の初診料が必要です。両方を同じ日に初診でかかると、内科の初診料と整形外科の初診料、2科目加算が必要ですが、整形外科の2科目加算は内科の初診料より安いのです。それぞれ別の日に受診すると、両方の初診料がかかり、この3つのパターンの中で最も料金が高くなります。
「そんなに都合よくいかないよ」というご意見多数と思われますが、どのように医療費が計算されるかということは知っておくことも、いつかの節約のために損はありません。
調剤薬局での節約テクニック
via pixabay.com
調剤薬局も、時間外加算があります。
時間外加算は、8時前と18時以降、土曜日では8時前と正午以降は調剤基本料と同額を加算されます。
日曜日、祝日、年末年始の休日加算は調剤基本料の1.4倍を加算、22時から6時の深夜加算は調剤基本料の2倍を加算されます。
また、平日の19時から8時、土曜日の13時から8時は、調剤薬局が普通に営業している時間でも夜間、休日等加算として400円が加算されます。
かかりつけ薬局を決め、時間外加算の無い時間に出かけることを心がけましょう。また、薬局に行く時は、忘れずにお薬手帳を持って行きましょう。2016年4月から、調剤薬局に出かける時にお薬手帳を持って行かないと、120円(3割負担で40円)多く支払わなければいけなくなりました。
お薬手帳には、過去に服用していた薬や現在飲んでいる薬の記録が診療科の枠を越えて書かれているため、重複処方や過剰投与を避けることができ、これも医療費の節約につながります。直接的な節約には、処方箋から薬剤師と相談することでより安価なジェネリックへ切り替えることも可能です。そうすれば薬代の節約という点でも節約になります。
時間外加算は、8時前と18時以降、土曜日では8時前と正午以降は調剤基本料と同額を加算されます。
日曜日、祝日、年末年始の休日加算は調剤基本料の1.4倍を加算、22時から6時の深夜加算は調剤基本料の2倍を加算されます。
また、平日の19時から8時、土曜日の13時から8時は、調剤薬局が普通に営業している時間でも夜間、休日等加算として400円が加算されます。
かかりつけ薬局を決め、時間外加算の無い時間に出かけることを心がけましょう。また、薬局に行く時は、忘れずにお薬手帳を持って行きましょう。2016年4月から、調剤薬局に出かける時にお薬手帳を持って行かないと、120円(3割負担で40円)多く支払わなければいけなくなりました。
お薬手帳には、過去に服用していた薬や現在飲んでいる薬の記録が診療科の枠を越えて書かれているため、重複処方や過剰投与を避けることができ、これも医療費の節約につながります。直接的な節約には、処方箋から薬剤師と相談することでより安価なジェネリックへ切り替えることも可能です。そうすれば薬代の節約という点でも節約になります。
病院、薬局を上手に使いましょう
医療費の節約術は色々あります。これらはご自身の医療費の節約という意味以外にも、大げさかもしれませんが日本の増大する医療費の歯止めに対しても効果があります。病院、薬局の上手な使い方をキチンと知っておくようにしましょう。
・かかりつけ医は200床までの病院を選び、大きな病院へ行く必要が出たときに紹介状を貰うようにしましょう。
・夜間や休日診療は、程度を鑑み、必要に応じて専門家と相談の上、安易に使わないようにしましょう。
・2つの診療科目を受診する場合は、可能ならば同日に同じ病院内で通院するのがおすすめです。
・調剤薬局も「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」を決め、時間外加算のある時間帯は利用しないようにしましょう。
・薬局へ行く際は、お薬手帳を忘れずに持参しましょう。その時にはジェネリックに切り替えることも相談してみましょう。
必要な知識を持って、自分にあった賢い医療費節約を心がけましょう。
・かかりつけ医は200床までの病院を選び、大きな病院へ行く必要が出たときに紹介状を貰うようにしましょう。
・夜間や休日診療は、程度を鑑み、必要に応じて専門家と相談の上、安易に使わないようにしましょう。
・2つの診療科目を受診する場合は、可能ならば同日に同じ病院内で通院するのがおすすめです。
・調剤薬局も「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」を決め、時間外加算のある時間帯は利用しないようにしましょう。
・薬局へ行く際は、お薬手帳を忘れずに持参しましょう。その時にはジェネリックに切り替えることも相談してみましょう。
必要な知識を持って、自分にあった賢い医療費節約を心がけましょう。
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