2017年2月10日 更新

聞かないと効かない!花粉症対策に処方薬が効かない理由【お薬手帳メモ】

花粉症が気になる時期になりましたね。市販の花粉症対策グッズや、民間療法に頼っている方も多いのではないでしょうか?そして、それがあまり効果がないと感じ、医師に相談しているという方も少なくないはず。そこで、花粉症の薬を処方してもらったのにあまり効果がないという方や、これから花粉症の薬を探すという方へ、効かない理由や注意点をご紹介します。

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花粉症の市販薬と処方薬

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花粉症でつらいのは、鼻水や鼻づまり、目のかゆみですよね。
実は、去年の春、これらの症状を訴えて病院で受診した花粉症患者は、最多でも「2回」だけだそうです。
慢性的なアレルギー症状なら、薬の処方や診断のために何度も通うはずですが、この回数は少ない印象を受けます。
なぜかというと、半数以上の方が、「受診しても昨年と同じ薬」「欲しい薬の名称を伝える」という結果から、何度も通わなくても自分はこの薬で大丈夫、という判断のもと受診する方が多いからでしょう。そうした判断ができる理由は、スイッチOTC医薬品が相次いで発売されているからと言えます。

スイッチOTC医薬品とは

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OTC(Over The Counter)は、カウンターで売られているもののことで、ここでは薬局などのことを指します。
医療薬として扱われていたものを、市販の薬と同様に扱えるようにスイッチされたもの、という意味です。
このように認められる薬は、過去に使用された実績があり、比較的副作用の少ない安全性の高いものに限られてはいますが、近年、数も種類も増加しています。

処方されてからも市販薬?

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大規模調査の結果、26.4%、およそ4分の1の花粉症患者が、処方薬が効かなかないからと市販薬を使用していたことが判明しました。
これは、重複投与となり得るので、本来期待される薬への効果を増長してしまい、期待通りの効果を得られず、副作用が出る可能性を高めてしまいます。

また、調査の結果では市販の点鼻薬が症状緩和のために重要と答えた人は88%以上であるのに、薬剤性鼻炎の原因については66%もの人が知らないと答えました。
薬剤性鼻炎は、点鼻薬の使い過ぎが原因で鼻炎となってしまうというものです。
この2つから、市販薬との併用で薬剤性鼻炎を引き起こし、それに気づかない方が処方薬の効果がないと感じているのではないか、と考えられます。
お金もかかり、身体にも負担となってしまうので注意したいのですが、なぜこうした事態が起こっているのでしょうか。

情報共有がカギ

ここまでご紹介した調査結果の他に、医師が患者に対し、市販薬の使用状況を聞いているかどうかのアンケートもあります。
市販薬の使用状況「医師から聞かれなかった」は、54.9%。
市販内服薬の使用「伝えなかった」は、32.4%。
市販点鼻薬の使用「伝えなかった」は、42.3%。
このことから、一般人が知らない、薬や病気・症状に精通しているはずの医師の半数以上が、聞くべきことを聞いていない現状を見て取れます。

ただ、全てが医師の責任、医者が悪い、というわけではありません。
私たち患者の怠惰な部分も問題です。患者の半数近くは自ら伝えるということを怠っています。
これでは、もし重複投与となり自分の健康に問題があっても、医師としては「そんなの聞いてない」という話になり、患者は「聞いてないじゃ済まない」と、話が進まなくなってしまいます。
そうならないために役立つのが、”お薬手帳”です。
お薬手帳に普段から、市販薬の名称だけでもとどめておき、受診する際は提出するように気をつけていればこの問題は無くなるはず。
医師が患者に”聞く”ことも大切ですが、患者も医師に、薬が”効くのか聞く”ようにしていきましょう。
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