2017年2月1日 更新

風邪はひき始めが肝心!葛根湯についてまとめ【お薬手帳メモ】

「もしかして風邪かも」と感じたら、漢方薬である葛根湯がおすすめです。葛根湯は風邪のひき始めに効果があるとされていますが、病院で処方されることもあれば、薬局などで購入することもできます。今回は風邪の初期症状を感じたらぜひ試してみたい葛根湯の役割や、効果的な飲み方、注意点をご紹介します。

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葛根湯は風邪にどんな効果があるの?

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葛根湯には発汗作用があり代謝を上げることで、菌やウイルスを弱らせ、熱を下げます。TVコマーシャルなどでも「風邪のひき始めに葛根湯」といわれる理由はここにあります。
葛根湯は寒さを感じる風邪のひき始めや、首から背中にかけて凝っているときを目安に服用すると良いでしょう。葛根湯はまだ熱が出ていない、汗もかいていない状態で服薬することで菌やウイルスに効果を発揮します。逆を言えば、高熱時に服用してもあまり作用しない可能性があります。
また、葛根湯服には発汗作用があるため、ある程度体力がある状態で服用されることが望ましいとされています。葛根湯は寒気や鼻炎、頭痛や肩こり、筋肉痛にも効果があります。

風邪の諸症状以外に、じんましんに使われることもあります。葛根湯に配合されているのは、葛根(カッコン)…解熱と鎮静、麻黄(マオウ)…発汗と鎮咳、桂皮(ケイヒ)…解熱と鎮痛と去痰、芍薬(シャクヤク)…鎮攣と鎮痛、甘草(カンゾウ)…鎮痛と去痰、大棗(タイソウ)…滋養強壮と体の緊張緩和、生姜(ショウキョウ)…健胃と鎮嘔です。これらの組み合わせで、葛根湯は効力を発揮します。

葛根湯の効能
・ 風邪の初期の頭痛
・ 発熱
・ 首の後ろのこわばり
・ 寒気はするが汗はかいていない
・ 鼻風邪
・ 鼻炎
・ 肩こり
・ 筋肉痛
・ 手や肩の痛み

葛根湯の飲み方で注意したいこと

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葛根湯は、飲み方にも注意しましょう。葛根湯は成人一日7.5グラムを二回か三回に分けて服用するものとされています。食前、食間が推奨されています。もちろん、体重や症状などで量は変わります。
食前は、食事の30分前、食間は食後2時間が目安です。ただし、人によってはまれに副作用が報告されています。体の調子がおかしいな、と感じたら服用を中止し、医療機関に相談しましょう。副作用の報告例は、食欲不振、胃部不快感、発汗過多、頻脈、動悸、発疹、かゆみなどです。さらに深刻なものになると、肝機能障害や偽アルドステロン症などもあります。体がだるいと感じるときも服薬を中止しましょう。
また、葛根湯は、心臓や血管に作用されるという「麻黄」の成分を含んでいます。そのため、高血圧や心臓病、腎臓病などの循環器系の持病がある方は服用時に特に注意が必要です。既往症がある方はお薬手帳を持参して、葛根湯を処方してもらうのが良いでしょう。ほかの薬との組み合わせも考慮しなくてはならないからです。

葛根湯とほかの薬の飲み合わせ

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葛根湯とほかのお薬を併用するときは、医師や薬剤師に相談する必要があります。前述したように、お薬手帳を持参して相談するのがおすすめです。
また、熱が上がってくると解熱剤を飲みたくなることもあるかもしれません。しかし解熱剤は葛根湯の効果と重なり、適切な組み合わせとならない場合もあります。葛根湯を飲んで熱が下がらないからといって、市販の解熱剤を独断で飲むのは避けた方が良いでしょう。葛根湯を飲んでいることを医師や薬剤師に伝え、新たに解熱剤を処方してもらうのがベストです。

葛根湯も薬です

葛根湯は粉タイプだけではなく、アンプルや錠剤もあります。粉薬が苦手な方は医師や薬剤師に相談してみましょう。葛根湯に限らず、薬は正しい飲み方をするのが大切です。また、ほかの薬との飲み合わせや生活習慣との兼ね合いもあるので、お薬手帳に普段から服用している薬や、喫煙歴などを記入していると、情報の伝え漏れがなく便利です。
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