2017年2月17日 更新

20代も麻しん(はしか)に要注意!発症者の38%も!?【お薬手帳メモ】

一般的にはしかと呼ばれますが、正式には「麻しん」。麻しんは高熱が出たり、全身に発疹が出たりするウイルス性の感染症です。特に、小さい子どもにとっては重症度の高い病気で予防の重要です。今回は麻しん(はしか)の予防接種の必要性や、その症状などを調べました。

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麻しん(はしか)の特徴

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麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引きこされる、急性の全身感染症です。感染力が非常に強いという特徴があります。発熱は、二峰性(にほうせい)と呼ばれるものを示します。これは、発症当初は発熱が一旦下がり、発しんとともに再び発熱することを意味します。

麻しんにかかると、およそ10日間以上、38度以上の高熱が続きます。体力を消耗するばかりか、免疫機能も低下してしまうので、中耳炎、肺炎、熱性けいれん、脳炎という合併症を引き起こす危険性があり、1,000人に1人の死亡率といわれています。
発しん同士が癒合して大きくなり、まだら模様の皮膚が見られれることも。感染力が強い時期の症状は風邪に酷似しているため、この時期に周りにうつしている可能性があります。麻しんに免疫のない人が感染すると、ほぼ100%発症するという強い感染力を持ちます。麻しんが大流行した2014年の「麻しん発生動向調査報告数」では20~30代の発症が全体の38%と報告されており、2016年には成人の発症率は全体の約6割となっています。これには予防接種を受けている人も含みます。

どうしたら麻しんにかかるのか

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麻しん初期の風邪に似た症状の時期をカタル期と言います。38度以上の高熱、咳、鼻水、目が赤くなるといった症状が見られ、この症状はおおよそ3日から5日間続きます。その後、口の中の粘膜に白い斑点ができます。これがコプリック斑です。これが見られて、ようやく病院で麻しんと診断されます。そこから一時熱が下がります。首すじや顔に発しんが出はじめるのもこの時期です。斑点はすぐに胸、腹、背中に広がり、再び39度台の高熱が出ます。発症から10日ほどすると、ようやく解熱に向かうのです。

非常に感染力の強い麻しんですが、空気感染がおもな感染経路です。罹患を自覚していない患者の咳やくしゃみのウイルスが空気中を漂い、それを吸い込むことで感染します。たとえ広い建物の中でも、その中に麻しん患者がいると、多くの人が感染するほどの感染力です。

麻しんの治療法

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麻しんの潜伏期間は10日間から12日間です。周囲が感染する期間は、症状があらわれる1日前から発しんが消えた後、4日くらいまでとされています。
非常に強い感染力のため、手洗いやマスクのみでは予防することができず、麻しん風しん混合(MR)ワクチンの接種が推奨されます。このワクチンを1回接種することで、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得できます。そして2回目の接種により、残りの免疫が付かなかった5%未満の人にも免疫が付きます。年数の経過から免疫が低下してきた人にも2回目のワクチンを接種することで、免疫を増強させることが可能です。大人のワクチン接種の場合、接種後2ヶ月は妊娠を避ける必要があります。

麻しんには、特別な治療法はなく、対症療法が行われます。ただし、免疫機能が低下するため、二次感染に注意が必要です。例年春から初夏にかけての流行がみられますが、近年は感染者が増えており、注意が必要です。麻しんは、決して子供だけの病気ではないことを知っておきましょう。

予防接種を受けましょう

夏場の子供が罹患するイメージが強い麻しんですが、秋ごろからは20代を中心とする大人の発症者も近年報告されています。初めは風邪の症状と酷似していますので、風邪薬や解熱剤をこの時期に飲んでしまった方は、どのような薬を飲んだのかお薬手帳にしっかり明記しておきましょう。麻しんは対症療法となりますので、薬の飲み合わせにも注意が必要です。
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スクヨカ編集部 | 13,480 view

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