アレルギーとはなにか
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外部から体内に侵入する細菌やウイルスなどの異物を攻撃し、戦うしくみを免疫といいます。これは私たちの身体に本来生まれつき備わっているものです。抗原が体内に入ると、身体は対抗物質を作って抗原を排除しようはたらきます。しかし抗原の二度目以降の侵入に対しても免疫が過剰に働いてしまった結果、悪いことを引き起こしているのがアレルギーです。アレルギーとはいえ種類や症状はさまざまです。アレルギーの種類は、IgE抗体によって引き起こされるI型から、Ⅳ型まで4種類に分けることができ、免疫機構や抗体の種類にともない発症する病気も異なります。
おもなアレルギーと治療法
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アレルギー疾患のなかで、特に悩んでいる方が多いものを見ていきます。一つ目は、乳幼児の間でここ20〜30年の間に増えている「アトピー性皮膚炎」です。以前は、ある一定の年齢に達すると症状が緩和することが多かったのですが、近年では成人になってからの発症や、症状の悪化も多く見られるようになっています。治療にはステロイド外用薬がよく用いられます。二つ目は、気管支ぜん息です。低年齢層だけでなく成人の患者も増えており、運動やストレスがぜん息を引き起こす原因となります。病気の初期段階から吸入ステロイド薬で治療するのが有効といわれています。三つ目は、花粉やハウスダストが抗原となる、アレルギー性鼻炎です。治療では抗ヒスタミン薬やステロイド薬が使用されます。
増え続けているアレルギー疾患
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日本人の生活環境が大きく変わったことにより、アトピーや花粉症、気管支ぜんそくなどのアレルギーで悩む人は増えました。洋食がベースとなり住宅も高層の建物など密閉性の高い建物へと変化したためです。またダニの増加やタバコ、食品添加物などもアレルギーになりやすい状態を引き起こします。アレルギーは体質にも関わり完治が難しいといわれていますが、原因となり得る抗原を避けることで症状を軽減することができます。規則正しい生活やバランスの良い食生活が症状を軽くするように意識してみましょう。
まとめ
アレルギーは完治はできなくても、症状を軽くしたり日常生活に支障がない程度までは改善することができます。症状に対する対処法をきちんと理解して、自分にあった対策をしていくのが理想です。
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