2017年1月9日 更新

眼科に行くときもお薬手帳を持参すべきたった1つの理由

眼科の治療と言うと、点眼薬を用いることが主になっており、点眼薬の使い方はどれもほぼ同じなため、処方はそれほど難しくなく、薬剤師が関わる仕事はあまり無いと思われています。しかし、最近では眼科領域の治療も多角化しており、また、1人の患者さんが複数本数の点眼薬を使うことも増えてきているため複雑になってきています。

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最近の眼科領域の治療

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眼科領域は扱う疾患の種類も多く、繊細な器官である目に対する治療を行うので、細かい技量が必要とされます。最近はパソコンやスマートフォンを使うのが当たり前の生活になってきており、年代を問わず目を酷使するようになってきています。高齢化社会の影響もあって目の疾患は以前に比べて増えており、患者数も増加しています。そして、これから先も患者数は増加していく見通しです。それに伴って扱う薬の数も増えていっているので、眼科医は薬剤師を頼りにしている部分がかなりあります。視覚矯正の分野では、レーシックなどのレーザー治療だけではなく、角膜を除去した後、眼内に直接コンタクトレンズを入れて視力矯正をするアイシーエルや、夜間に特殊な形状のコンタクトレンズをして寝ることで角膜が矯正されて、昼間はコンタクトレンズを装着しなくても良いオルソケルトラジーなどの新しい治療法が出てきており、治療が多角化してきているとともに、患者さんの選択肢も広がってきています。

医薬分業に見られるメリット

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患者さんは、必ずしも自分の身体の状態をすべてきちんと把握できている訳ではありません。例えば、今服用している他の薬の名前やかかっている病名などがよく分からない、という方もいらっしゃいます。目の調子が悪くて眼科を訪れた患者さんが、必ずしも全員が眼科だけに今回かかっている訳ではなく、他にも通院中の場合があります。それをうまく説明できない患者さんもいらっしゃるので、眼科医としては、今患者さんが訴えている目の不具合を治療する薬だけを処方することがあります。しかし、実は患者さんは他にも持病があり、それが原因で目に不調を感じている場合もあるのです。こんな時に患者さんがお薬手帳を持っていたり、かかりつけの薬局があれば、薬剤師は診療科を越えて患者さんの症状を把握することができます。その上で、処方された薬が妥当かどうかを判断することができます。医薬分業だからこそ、そしてお薬手帳を持っていればこそのメリットだと言えます。

薬剤師やお薬手帳の役割

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医師にとっては当たり前のことでも、患者さんにとっては分からないこともたくさんあります。例えば複数の点眼薬を処方された時の点眼の方法です。医師の中では、複数の点眼薬を、時間をおかずに差してはいけないということは暗黙の了解であっても、患者さんがそれを知らなければ、複数の点眼薬を連続して差す、ということがあり得ます。薬は、定められた用法を守らなければ効果が出にくいことが多々あります。そのため、薬の専門家である薬剤師によって正しい薬の飲み方を患者さんに伝えれば、治療効果も上がります。また、患者さんの中には、自分の抱えている持病を医師に隠している場合があります。薬は飲み合わせを考えなければなりませんし、特定疾患の治療中は手術が出来ないなど、注意しなければならない状況もあります。そのため、お薬手帳を持っていれば、現在の患者さんの通院状況や薬の服薬状況などを知ることができ、患者さんの身体の安全性を守れます。

たった1つの理由

眼科に行く時もお薬手帳を持参すべき理由は、眼科医も薬剤師さんを頼りにしているからです。お薬手帳は、診療科目の枠を越えて、その患者さんの病歴や服用している薬が記録されています。薬は飲み合わせを考えなければなりませんし、特定の持病がある場合は手術が出来ないなど、注意しなければならない状況もあります。患者さんがより安全に眼科で治療を受けるために、お薬手帳は欠かせません。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部