2017年3月13日 更新

抗がん剤の副作用、辛い手足のしびれは漢方薬で抑えられるかも?【お薬手帳メモ】

病気に馴染みのない人でも、抗がん剤と聞けば副作用という言葉が思い当たるほど、両者は切っても切れない関係にあります。抗がん剤の副作用の中でも「手足のしびれ」は代表的ですが、漢方薬によって和らげることができるという結果がでています。今回は、抗がん剤との上手な付き合い方について考えてみましょう。

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副作用が出現する時期

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抗がん剤の副作用として挙げられる代表的なものには、「気分の落ち込み」「怠惰管」「口内炎」「手足のしびれ」などが挙げられますが、その中で治療前よりもひどかったものとして「手足のしびれ」だと患者によるアンケート結果(独立行政法人国立がん研究センター研究所 がん患者病態生理研究分野 分野長 上園 保仁先生監修)が出ています。
しかし、これらはすべて同じタイミングに出てくるわけではありません。副作用の症状は、使用された抗がん剤が、体の正常な細胞に与えた影響により現れるので、時期も期間も異なります。つらい副作用期間を乗り越えるために、役立つのが日々の記録をとることです。副作用はいつからはじまってどんな症状だったのかや、体調変化の記録をつけるようにしましょう。このような対応が、今後の治療の手助けになってくれることもあります。
また、お薬手帳に使用した薬や漢方を明記するのも忘れずにしてください。このように些細なことでも記録することによって、客観的に自分の症状を把握できて不安が軽減することでしょう。

副作用に漢方薬は効果があるの!?

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副作用を軽減する目的で処方されたもののうち、22.6%は漢方薬とのことです。その中で、手足のしびれには40%も使用されており、服用した患者の約6割が改善したと実感しています。
漢方のほかに、西洋薬を服用した場合の効果も同様とされて、非常に効果を発揮してくれています。この調査の他にも、約2/3の医師が抗がん剤の軽減のために漢方薬を使用しているという結果もあります。がん治療の結果は、「がんの強さ」と「がんに対する抵抗力」のバランスによって決定されるとされており、治療に耐えられる体力と抗がん力を高める漢方治療により、抗腫瘍効果を高めることがキーワードとなっています。ただ、がんを撃退するだけでなく、漢方の代替治療により抵抗力や治癒力を高めてより効果を高めてがんにアプローチしましょう。

手足のしびれには牛車賢気丸

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現在の治療でもっとも使用されている漢方は、牛車賢気丸とされています。
しかし、実はあまり知られていなくてもっと効果がある漢方もあるそうで、しっかり知識を持ち、選択肢の窓口を広げることが大切です。
漢方はあくまでも体質によって使い分けるべきものなので、もし牛車賢気丸で手足のしびれが治らなかった場合、使い続けずにもっと適した漢方を探すべきです。それによりガン治療の効果をアップすることに繋がります。
牛車賢気丸のほかに、桂枝加苓朮附湯や疎経活血湯もいいとされているので、検討してみてはいかがでしょうか。
また、抗がん剤治療中は多くの患者が胃の不調を感じている人が見受けられます。牛車賢気丸や疎経活血湯は胃腸が不調な人に不向きなので、そのような症状の方は、桂枝加苓朮附湯に代えてみるのもいいかもしれません。

最初に述べたように、漢方薬といっても、やはり薬は薬なので、飲みたいものをお薬手帳にしっかり記してもらい、処方した漢方を主治医に確認してもらうようにしましょう。

がんに負けないために

治療期間はナーバスになりやすく、体調不良とともに不安感とも戦わなければならないこともあるでしょう。これらの不安は、治療に対する知識や理解不足も理由のひとつといえるので、自分の体で今起きていることを記録したり調べたりし、客観的な視点をもって立ち向かっていく精神が大切です。そのような態度で治療に望んで前向きにアプローチしましょう。
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スクヨカ編集部 スクヨカ編集部